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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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るのではないかと思ったハジメの言葉だった。だがそれを聞いたファムは、
「はい? ハジメさんにはゴーレムと戦ってもらいますよ?」
と、当たり前のことを言うように答えた。
「え?」
「言ってませんでしたっけ? サイコヘルムの学生は軍からの作戦参加の要請をされるんですよ。現場では訓練なしでアンダーギアや乗り物を動かせる人手は貴重ですし、本人にとってもいい経験になりますからね。まあ、ハジメさんの場合は要請ではなく正式な指令ですけど……おや?」
ピピピッ!
「……噂をすればなんとやら、ですか」
「どうかしましたか?」
ファムは懐から通信機を取りだし、通信内容に目を通すと顔をあげてハジメを見る。
「ハジメさん。買い物は終わりです。……お仕事です」
「お仕事?」
「はい。ゴーレムが出現して私とハジメさん……いえ、『イレブン・ブレット少将』に出動命令が出ました」
軍からゴーレムが出現したという通信と出動命令を受けたハジメは、ファムが運転する車に乗ってリンドブルムが停泊している軍の基地へと向かっていた。
「まったくゴーレムもこんな時に現れなくてもいいのに……少しは空気を読めっての」
運転席でファムは車を運転しながら愚痴をこぼす。
「せっかくのハジメさんとのデートでしたのに台無しじゃないですか」
「いえ、デートじゃなくて買い物でしょう? それよりファムさん、ゴーレムは一体何処に出現したのですか?」
ハジメが聞くとファムは非常に残念そうな顔をして、右手でハンドルを持ったまま左手でハジメに情報端末を渡す。
「ハジメさん……そこは律儀につっこまなくてもいいんですよ? それでゴーレムなんですけど、ここから北に三百キロ先の空に百体を超えるゴーレムの群れが現れたそうです。現在軍の航空部隊が迎撃に出ていますが、私達にも急いで援軍に出るようにと」
情報端末の画面には無数の猛禽の姿をしたゴーレムが映っていた。猛禽のゴーレムは全て体が鈍色で、大空に浮かぶ雨雲のような群れの姿を見てハジメが眉をしかめる。
「スティールクラスのゴーレムですか。しかも前回の倍以上の数……」
ハジメにとってスティールクラスのゴーレムはゲームのマスターギアで何度も倒してきた敵で大した驚異ではないが、この世界の人間にとってはそうではない。ファムが言った航空部隊がどれ程の実力を持っているかは分からないが、それでもできるだけ早く援軍に向かった方がいいだろう。
「あの……ファムさん? 基地に行かなくてもリンドブルムを呼び出して現場に向かえばいいんじゃないですか? 非常事態なんですよね?」
その気になればハジメは基地にあるリンドブルムをこの場に呼ぶことができる。だがファムは
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