取りあえず
異世界に来ちゃったよ…
ギルドに入っちゃおう
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俺は今ギルドに向かって歩みを進めている。だがしかし進む気持ちとは裏腹に身体は前に進まない。むしろ後退している。それもそのはず、何故なら…
(人が多すぎだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
それもそのはず今神崎がいるのはファルエシナ王都「サレア」なのだから。人々はせわしなく足を動かし己の目的地に向かって歩いている。見渡せば所狭しと屋台が並んでいてそれぞれ特徴があるセールストークで客引きを行っている。
何とか人ごみをかき分けながら神崎は目的のギルドにたどり着いた。古びた様子の建物には「ラジェルマ」と書かれている。
「ここがミーナが言ってたギルドか。ミーナが言ってた通りだな、だいぶ古びてやがるな」
ミーナはここが一番栄えているギルドだって言ってたけど本当に栄えてんのか?見る限りでは今にでも潰れそうなくらいオンボロだけど…。まあ入るだけ入ってみるか。
そう思い俺はギルドのドアを開いた。
「なんだここ!?」
外観とは考えられないほどの豪華な内装。そこらじゅうに置かれているソファーには昼間だというのに酔いつぶれているオッサン達。それを特に気にする様子もなく淡々と事務作業をする受付の女性。それにしてもこの空間、広すぎないか?
俺が外で目にしたギルドの大きさでは、せいぜい広さはよくある公民館ぐらいだと思っていたが、その予想は見事に打ち砕かれた。
(どこのリゾートホテルだよこれ!!)
豪華さといい広さといい、どんなマジックを使ったらこんな空間を作り出せるんだよ。
そんな文句を思いながらも俺は受付嬢の前に移動する。
「すいませんギルドに登録したいんですけど」
「かしこまりました。それでは魔力量と属性を調べるので私についてきてください」
スタスタと歩き出す受付嬢。慌てて俺も後ろをついていく。
女性は受付カウンターの左側にある階段を下りていく。よくヒール履きながら階段上り下りできるよな女性って。
「あなた名前はなんて言うの?歳は?ちなみに私は愛咲佳奈(あいざきかな)23歳独身よろしく!」
フロントで話した時とは打って変わって明るい声で話す愛咲さん。何このギャップ可愛すぎるだろ!
「あれーお姉さんの話聞こえなかったのかなー?お名前は?」
ふざけた様子で首をかしげて俺の顔を覗き込んでくる愛咲さん。その可愛さに思わず顔が赤くなる。ヤバイ!何か話さねば!
「す、すいません!神崎流弥17歳です!それにしても愛咲さんそんなに可愛いのに独身なんですか?男達は何をしてるんだか」
やれやれと手を付けて表現する俺。俺だったら絶対付き合いたいけどな…。
「ふふふ、ありがとう神崎君。あ、それと佳奈って呼んでよね!
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