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スーパーヒーロー戦記
第79話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(後編)
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と、其処へ突如ととして雷鳴が響き渡る。凄まじいばかりの雷であった。
 そして、その雷が落ちた地点には白いローブを纏った者が居た。不気味にそれは佇んでいる。
「な、何だあれは?」
「しゅ、首領!」
 ヨロイ元帥が叫んだ。そうか、あれが首領だったのか!
 一同が首領と呼ばれた者を見る。
「首領! お許しください! デストロンの総力を結集したのですが、今一歩及ばずに……」
【ヨロイ元帥、我がデストロンを此処まで陥れた罪は重い。その罪は貴様の死を以って償うのだ!】
情け容赦のない言葉を発した直後、首領と名乗る者から怪光線が発せられた。それを浴びたヨロイ元帥は苦しみのた打ち回る。そして、やがて骨も残さずに蒸発して果ててしまった。
 残すは首領只一人である。
「貴様が首領だな!」
【如何にも。流石は仮面ライダー。よくぞこの私を此処まで追い詰めた。褒めてやろう】
「へっ、野郎に褒められても嬉しくないぜ!」
【ショッカーに続き、デストロンまで失ってしまった。最早私に世界征服をするだけの戦力はない。私の負けだ】
「覚悟を決めたと言う事だな?」
【無論だ。だが、貴様等は決して真の平和を勝ち取る事は出来ない】
「それは一体どう言う事だ?」
 首領が仮面ライダー一人一人に語り継げた。その言葉には意味があるのだろう。それを必死に汲み取ろうと一同は言葉に耳を傾けていた。
【貴様等は知る事になる。我等侵略同盟など足元にも及ばない真の巨悪の存在に。その力は神すら及ばない程だ。我等人類が幾ら束になって掛かったとしても、そいつに勝つ事は出来ない】
「首領! そいつは一体何者なんだ? そいつが侵略同盟の真の主なのか?」
【奴に味方など居ない。奴にとって、この宇宙に存在している全ての生命が敵なのだ。そいつの目的は、全生命体の抹消にある】
「何だと!」
【フハハハハハハ、絶望するが良い仮面ライダー! 貴様等が苦しみ抜いた末に果てていく様を一足先にあの世で見物させて貰うとしよう】
「首領、貴様が行くのはあの世ではない! 貴様が行く場所は只一つ、それは地獄だ!」
 吐き捨てるかの様に言い放った後、V3の必殺の拳が首領に突き刺さった。
 だが、其処にあったのは只の布切れだけであった。他には何もない。
【フハハハハ、さらばだ仮面ライダー! さらばだ、忌々しきヒーロー達よ! 貴様等が地獄へ落ちてくるのを楽しみに待っているぞ】
 不気味な言葉を残し、首領は散った。そして、程なくしてデストロンの壊滅の報せが町中に知れ渡る事となる。
 だが、一同の胸中は晴れ晴れとはしなかった。最後に首領が残した言葉が気掛かりだったからだ。
 侵略同盟すら足元にも及ばない巨大な悪の存在。一体それは何者なのだろうか?
 そして、その目的が全宇宙の全生命体の抹消。そんな事が可能
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