奪われた者、奪い返す者〜
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てあげようか」
須郷がアスナにささやく。
「ここでたっぷり楽しんだら、君の病室に行く。大型モニターに今日の録画を流しながら君ともう一度楽しむ。君の本当の体とね・・・ひひひひっ・・・ひゃははははは!!」
アスナの眼から涙が零れた。アスナを・・・泣かせた。
ーーーー■せーーーーー
「須・・・郷ぉぉ・・・ぁぁぁああああ!!」
わたしは立ち上がり、思い切り拳を突き出した。
ガァ・・・ン!
だが、須郷の目の前で拳は阻まれ、拳から痛みが突き抜けた。
「無駄なことをするねぇ・・・それとも仲間にいれてあげようかい!?」
ゴォン!
「っあ!?」
衝撃波に吹き飛ばされる。空気が押し出されるような感覚に襲われながら、須郷を見た。
「そう言えば君、何処かに隠れているんだろう?だけどもうすぐ僕の部下が君を見つけ出す。そうそう、情報が漏れないように君に関わった人間も僕の研究の一部にしないとね」
それを聞いた瞬間、“白”に染まっていた思考がーーーー
ーーーー殺せーーーーー
ーーーー“黒”に塗り潰された・・・・・・
亮〜
「ぉおらっ!」
ヒュン!
「っ!」
思春は身を捻って一撃を避ける。間髪入れずに蹴りを放ち、怯んだのなら擬音を振る。相手の隙を自ら作り、打ち倒す戦闘スタイル。これが俺の・・・思春の戦い方だ。その時、詠が上を見上げた。
「え・・・!?」
俺も思春を蹴り飛ばしてから上を見る。・・・そこには空から振ってくる剣があった。アレは・・・ダークリパルサー!?
「リパル!!」
詠が叫び、ワイバーンから飛ぶ。そして騎士達を踏み台にして、リパルを掴んだ。
「リパル!?どうしたの!?」
『(ジ・・・ジジジ)・・・詠・・・(ジジッ)・・・さん・・・』
ノイズ混じりの声が聞こえる。
「ちょ、ちょっと・・・!?」
詠を騎士が囲む。既にシルフとケットシーが撤退に入っているので、必然的に詠にタゲが向いたのだ。
「やるしかないわね・・・!」
詠が剣を逆手に持ち、ダークリパルサーを右手に持つ。そして落下しながら騎士達の攻撃を弾く。
「神託の盾の時といい、ホント囲まれるわね・・・串刺しになる気はないけど!!」
次々に迫る騎士を詠は全て斬り倒す。そして亞莎が詠を援護する。
「飛竜さん、お願いします!」
飛竜の上に詠が着
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