奪われた者、奪い返す者〜
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「ば・・・馬鹿げてる・・・」
「そんな・・・そんな事、許さないわよ須郷!!」
アスナが叫ぶ。
「キリトくんと早貴に手を出したら、絶対に許さない!!」
「小鳥ちゃん、君の憎悪がスイッチ一つで服従に変わる日も近いよ」
須郷は笑みを絶やさずに指を宙に向ける。
「さてぇ!君たちの魂を改竄する前に、楽しいパーティーと行こうかぁっ!!」
パチン、と指を鳴らすと上空から鎖が降ってきた。須郷はそれを取ってアスナに近づく。
「須郷・・・!何を・・・!」
須郷はその鎖についた手枷をアスナの両手首に填める。そして指をまた鳴らすとゆっくりとアスナが釣り上げられた。
「くくく・・・ハイッ!」
須郷が両手を広げるとアスナに重力がかかり、アスナの顔が苦悶に歪む。
「ひひっ、いい!いいねぇ!やっぱりNPCの女じゃその顔はできないよねぇ」
須郷が笑いながらアスナの髪を取り、匂いを嗅ぐ。
「すぅ・・・いい香りだ。現実のアスナ君の香りを再現するのに苦労したんだよ・・・病室に解析機まで持ち込んだ僕の努力を評価してもらいたいねぇ」
なにこいつ・・・気持ち悪い・・・!
「やめろ・・・須、郷・・・ッ!!」
キリトが重力に逆らい、立ち上がろうとするが・・・
「やれやれ、観客は大人しく・・・這いつくばっていろぉぉぃっ!!」
須郷が思い切りキリトを蹴り飛ばす。そして手に持ったキリトの剣を・・・背中に突き刺した。
「ぐっ・・・!?」
「キリト!!」
「システムコマンド!ペイン・アブソーバをレベル10から8に変更」
「ぁぐ・・・ぅああ・・・!」
今の名前、キリトの表情・・・須郷が何をしたかはすぐに分かった。
「くくく、痛いだろう?段階的に強くしていくから楽しみにしていたまえ。もっともレベル3以下にすると、現実の肉体にも影響があるようだが・・・さて」
須郷がまたアスナに近づき、腹部から胸にかけて指でなぞった。
「須郷・・・!お姉ちゃんに触るな・・・!」
「やめろっ・・・須郷!」
わたしも寝ているわけにはいかない。体を必死に起こそうとした時・・・
「・・・大丈夫だよ二人とも。わたしは、こんなことで傷つけられたりしない」
「くっ、ひひひっ、そうでなくっちゃねぇ。君がどこまで誇りを保てるか・・・三十分?一時間?なるべく長引かせてくれたまえよぉっ!!」
そう言って須郷はアスナのワンピースの胸元のリボンを掴み・・・服ごと引き裂いた。白い肌が露になり、アスナの顔が歪む。
「ーーーー」
一瞬、思考が白くなった。
ーーーー■■ーーーーー
「クッ、クッ、今僕が考えていることを教え
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