奪われた者、奪い返す者〜
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ていた格子を吹き飛ばした。
「ママーーー!!」
ユイが手を離し、手を広げて叫ぶ。アスナもまた、立ち上がり、ユイを抱き締めた。
「ーーーユイちゃん!!」
二人は抱き締めながら涙を流す。
「ママ・・・」
「ユイ・・・ちゃん・・・」
そしてアスナの視線は、キリトに止まった。
「・・・キリトくん」
「・・・アスナ」
キリトもアスナとユイを抱き締める。
久し振りに見る家族の再開・・・
「・・・ごめん、遅くなった」
「ううん、信じてた。きっとーーー助けに来てくれるって・・・それに」
アスナが俺を見て微笑んだ。
「早貴も、きっと来るって思ってたよ・・・」
「お姉ちゃん・・・わたしってわかるの?」
「もちろん。わたし、お姉ちゃんだもん」
・・・積もる話しは後にして、今は脱出を優先する。アスナをログアウトさせる為には専用のコンソールがいるらしい。というわけで俺達は脱出しようとするが・・・
「・・・!」
「・・・キリト?」
キリトに近寄ろうとした瞬間だった。まるで鳥籠が水中に水没したかのように景色が黒く塗り潰されていく。
「・・・な、なに!?
アスナが叫ぶ。しかも・・・体が動かない。何かにまとわりつかれたように体が重い。・・・更に・・・
「ユイ!?」
突如ユイが悲鳴を上げた・・・だけではなかった。
「リパル!」
『ま、不味いッス・・・!プロテクトが・・・咲さん、逃げーーーーー!』
「みんな・・・気をつけて!何か・・・よくないモノがーーーー!」
言葉が終わる前にユイと腰に下げたダークリパルサーが跡形もなく消滅した。
「ユイちゃん!?」
「リパル!?」
そして直後に凄まじい重力がかかり、わたし達はそのまま倒れ込んだ。
「ぐ・・・うぅ・・・」
立ち上がろうとした時・・・声がした。
「やあ、どうかな、この魔法は?次のアップデートで導入される予定なんだけどね、ちょっと効果が強すぎるかねぇ」
この話し方・・・覚えがあった。幼い頃から何度も聞いた人をバカにしたような声・・・
「・・・須郷!!」
キリトが叫ぶが須郷は笑う。
「チッチッ、この世界でその名前は止めてくれるかなあ。君らの王に向かって呼び捨ても頂けないね。妖精王オベイロン陛下と・・・そう呼べッ!!」
そう須郷は高々と叫んだ・・・
亮〜
「たぁ!」
迷切を振りかぶり、斬
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