第四十五話〜パパがママ?前編〜
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オこっちにおいで!」
いきなりのヴィヴィオの行動に呆然としていた一同の中で、一応の再起動をしたなのはとフェイトがライからヴィヴィオを引き剥がす。
そして、ティアナとスバル、ギンガの3人がその場に座り込んでしまったライを介抱するために近づいてきた。
「だ、大丈夫ですか?!」
「ライ兄、平気?」
「ハァ…ハァ…ハァ……だ、だい、じょう、ぶ……」
胸を揉まれたせいか、ライの息は上がり、そして顔はほんのり朱に染まり、目は少しトロンとしていた。
その姿は女性から見ても色っぽいもので、スバル、ティアナ、ギンガの3人はライのその姿にドキリとしていた。
(あれはライさん、あれは兄さん、あれはライさん、あれは兄さん…………)
(うわぁ〜〜、ライ兄色っぽいなぁ〜〜)
(綺麗……御姉様って感じかしら?)
三者三様の考えをしている中、その中で一番冷静であったギンガがあることに気付いた。
「あれ?……ライさん」
「何かな?」
呼吸を落ち着けて、見上げるような体勢でライはギンガに顔を向ける。そしてその姿勢をとったことでギンガは自分の予測を確信に変えた。
「ライさん……ブラしてませんね?」
「?はい」
今のライの服装は黒のスラックスといつものワイシャツである。だが、今のライの女性としての体は平均的な成人女性よりも豊満と言って差し支えない肉付きをしている。その為、チラチラとシャツの隙間から肌色の部分が見え隠れしていることでギンガはそれに気付いたのだ。
ライが『その事のどこに問題が?』と続けようとする前に、ライの体を左右から挟むようにスバルとティアナが掴んだ。
「スバル、ティアナさん。今すぐライさんを更衣室へ連行」
「「はい!」」
「へ?」
いきなりのギンガの命令にライは間抜けな声をあげた。そして状況が飲み込めていないライに対してギンガが真剣な表情で口を開いた。
「ライさん、今の貴方は女性です」
「は、はい」
「女性がそんな隙のある格好をしていてはいけません」
「そう、なんですか?」
「しかも、そんな薄着でブラを付けないとか論外です」
「はぁ」
「とにかく、今のライさんは色々と危ないのでとにかく着替えて貰います!」
「え?僕は髪を結ぶだけで――」
「何か異論がありますか?」
「イエ、アリマセン」
本日2回目の謎の威圧にライはただ従うしかできず、ライはそのまま3人に連行されていくしかなかった…………………………………女子更衣室に。
「え、僕はおとこ――」
「今は女性です」
ライの抵抗は障子で津波を受け止めようとする程に無駄な抵抗であった。
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