第四十五話〜パパがママ?前編〜
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蓮の動きを、再現とまではいかなくても一部を取り入れることができないかと練習していたのだ。
「え〜〜と、少し試してみたいことがあって……変な動きしてた?」
自分のその試みがマイナスになっていたのかと不安になったスバルはそう訪ねていた。
「う〜〜ん……変といえば変だけど、でも前みたいな単純で直線的な動きよりもキレは増していたから、成長はしていると思うわ」
「本当!」
ギンガからの評価にスバルは笑顔を浮かべた。
実際、スバルの動きは以前よりも良くなっている。ライの見せた記憶の中にあったナイトメアの戦闘は、スバルの使うローラーブーツを使うシューティングアーツの完成型に近いものである。それを見ることできたのは、スバルにとってある意味いい方向に成長するキッカケになっていた。
その後、その場に集まったいつもの面々で訓練を行い始めた。訓練内容はなのはとヴィータの2人のコンビとスバル、ティアナ、エリオ、キャロ、フリードそして今日からはギンガの5人と1匹のチームでの対戦である。
当初、この訓練はなのは1人でも十分であったのだが、最近ではティアナの作戦や伸びしろが著しいスバルなどにより、なのは1人では相手が難しくなってきたため最近はヴィータも参加していた。因みこの場にはフェイトもいたのだが、流石に隊長陣3人はまだ早いと判断したため、今回の訓練で彼女は見学をしていた。
「おらああああ!」
「きゃっ!?」
今日初参加のギンガは十分な連携ができずにチームの弱点になってしまった。その隙を突いたヴィータの一撃がギンガを障壁ごと吹き飛ばした。
角度的に自力で持ち直すのが難しいと判断したティアナ達はギンガのカバーに入ろうとするが、その前にある人物がギンガを下から受け止めた。
「ふぅ、デバイスがなくても身体強化は問題なくできるようになったかな」
ギンガを受け止めた人物はそんなことを呟いた。
いきなり現れたその人物に訓練をしていた一同は戸惑っていた。その人物に全く見覚えがないわけではなく、見覚えがあるが故に戸惑っていたのだ。
その人物の銀色の髪や、透き通るような蒼色の瞳、無駄のない動きや体捌き。これだけであれば、その人物がライ・ランペルージととくていできるのであるが、その人物の髪は腰に届く程長く、胸は平均的な女性よりもその膨らみを主張している。どこからどう見ても女性であるその人物が一体誰であるのかその場にいる一同は疑問に思った。
そんな中、その人物に今も抱えられているギンガは、自分を抱えているその女性から伝わる温もりに既視感を覚え、その温もりをくれた人の名前を口にした。
「ライさん……」
「ん?もう、はやてかグリフィスさんが説明に来てくれたのかな?」
どこか噛み合っていない会話をする
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