第四十五話〜パパがママ?前編〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
姿になってから何度目かのため息をついた。
「ライ君が変わったんは何時頃やったん?」
「確か、お昼過ぎぐらいだったはずです」
今現在、隊長室にはライとはやてとグリフィスの3人がいた。その中でグリフィスが時計を見ながらそう答えた。
「まぁ、起こってもうたことはしゃあないとして、特別問題があるわけでもないし、皆に事情を説明していつも通り過ごそうか」
「………………上に報告はしなくていいの?」
ライは何気なく尋ねただけであったが、その疑問を口にした瞬間はやてがやけに迫力のある笑顔でライの肩に手を乗せた。
「ええか?ただでさえライ君が仕事手伝っとんは秘密やのに、ここでロストロギアの管理までやってもろたことがバレればどうなるか……わかるやろ」
「ソウデスネ」
はやての謎の迫力にライは棒読みでそう答えた。
そしてその後、ライの説明をするためにはやてとグリフィスは他の職員の元に、そしてライは女性になったことで腰まで伸びた髪を括るために(最初は切ろうとしたが、はやてが全力で止めた)その部隊長室から出て行った。
機動六課・隊舎廊下
カツカツと自分の足音が響く。いつもの自分の体の動きと今の体の動かし方の違いで時折ふらつくが、ライはなんとか女性の体に慣れようとしていた。
(髪を括るものを持っているのはなのはとフェイト、シグナムさんにヴィータ副隊長、後はティアナとヴィヴィオか)
その内の誰かに予備の髪留めを貰えばいいかと思いながら、ライは外にある訓練場を目指す。偶然ではあるが、そこにたどり着くまでに誰かとすれ違うことはなかった。
機動六課・訓練場
いつもの汗を流しながら自分の技を高めるためのその場所に、今日は新しい人物が混ざっていた。
「強くなったわね、スバル」
「ギン姉も前よりも強くなってたよ!」
そこにはスバルたちと同じ訓練着に身を包み、尻餅を付いているスバルに手を差し出すギンガの姿があった。彼女は所属部隊である108部隊と六課の共同捜査の一貫として、一時的に六課に出向していた。
そして今日から訓練にも参加し、今はスバルとの姉妹対決を行なっていたところである。結果はギンガの勝利で終わったが、内容は接戦と言っても良かった。
「それにしてもスバル、貴方以前よりも小回りが上手くなった?」
「え、本当に?」
ギンガは妹の成長を嬉しく感じながら、先ほどの模擬戦で感じたことを口にしていた。
「今までの動きと比べてメリハリがついたというか、鋭い動きとそうでない動きの起伏が激しくなった感じかしら?」
ギンガがそう思う理由にはちゃんとした理由があった。
スバルはライの記憶で見たスザクのランスロットやカレンの紅
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ