第四十四話〜家族の役割〜
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押し倒したのはなのはとフェイトの2人であった。しかも、ライは2人の胸に飛び込むような体勢になってしまっていた。
ライは今、2人と密着した部分がとても柔らかく、心地よい温もりを感じることや、2人から香ってくる、女性特有の甘い匂い等で本当に焦っていた。違う言い方をすれば、いっぱいいっぱいであった。
「…………ぁぅ」
そして思考がショートしたのか、ライは顔を真っ赤にして気絶した。
「え、あれ、ライ君?!どうしたの?!」
「ライ?!なんか頭から湯気が?!」
目の前で気絶したライを見ていた2人はしばらくの間その場でパニックを起こしていた。因みにこの騒ぎは、シャマルが近くを通るまで続いた。
機動六課・食堂
ライが気絶した日の夕方、六課の主要メンバーは昼食時にしていた話をヴィータ以外の隊長陣も含めて話をしていた。因みにライは今の医療室で寝ているため、ここにはいなかった。
「パパとママ、ね」
はやてはその単語を口にし、お昼のライの様子を思い出していた。
「皆には言ってなかったけど、ヴィヴィオの保護責任者は私だよ」
なのはは皆に説明するように話す。ヴィヴィオは言葉の意味が分からず首を傾げていたが、他の一同は納得の表情を見せていた。
「なに?」
自分だけ理解できていないことを察したヴィヴィオは自分の隣に座るスバルに訪ねていた。
「え〜〜と、なのはさんがヴィヴィオのママってことになるんだよ」
なぜかしたり顔でそういうスバルの言葉に、驚いた表情を見せたヴィヴィオはなのはの方に顔を向ける。
「なのはママ?」
「えっと……うん、ママでいいよ」
自分に母親という存在ができたのが嬉しかったのか、そのなのはの一言でヴィヴィオは安心したような笑みを浮かべた。
後日、この日のことをほとんど忘れていたライは、ヴィヴィオがなのはをママと呼ぶことや、六課を家族に見立てたスバルやエリオ、キャロがライのことを兄さんと読んでくることに驚いていた。
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