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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−本物と偽物−前編−
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ス教諭がいた。

…状況証拠だけなら完璧だな。

「まさか、クロノス教諭…?」

「ちちち違うノーネ!ワタシじゃないノーネ!!」

三沢が呟いた一言に、クロノス教諭が過剰に反応する。

「落ち着いてくださいクロノス教諭!クロノス教諭がやっていないというのは、ここにいるみんなは分かってますから!」

「え!?」

明日香。
分かってなかったな。

「クロノス教諭はガラスケースの鍵を持っている。わざわざ壊す必要はない。」

「その通りなノーネ!!流石はオベリスク・ブルーの生徒たちなノーネ!!」

オベリスク・ブルーは関係ないと思うが。

「つまり、教諭が見る前に盗んだ者がいるということか。」

「じゃあ、校長に連絡を…」

「待つノーネシニョーラ明日香!このままではワタシが責任をとらされてしまうノーネ!」
クロノス教諭…
ん?
PDAにメールが来た。
そんな場合じゃないと分かっていても、つい反射的にメールを確認してしまった。

差出人は、神楽坂。
そういや、夜に相談があると言っていたな。

メールの内容は…

『俺は伝説のデュエリストのデッキを手に入れた。
海岸で待つ。』

「ッ!!皆!海岸に向かうぞ!」

「ちょっと遊矢!?」

「おい、何があった!?」

「いいから来い!」

神楽坂が待つ海岸に急いだ。

神楽坂。
何を考えてやがる…
走りながら皆に事情を説明した。
クロノス教諭は残ったようだ。

「待っていたぞ遊矢!」

海岸でデュエルディスクを二つ持って神楽坂は待っていた。

「神楽坂…どういうことだ?」

「俺は有名なデュエリストの対戦記録を全て暗記して、様々なデッキを使いこなせるようになった!なのに、何故か俺はデュエルに勝てない…彼らと俺、何が違うのか確かめたいんだ!」

これがお前が言っていた『相談』か。
レアカードが目当てだとかじゃなくて良かったがな。

「分かった。
『コピーデッキではない自分のデッキの強さ』
を、そのデュエルキングのデッキ相手に証明してやるよ。」

神楽坂からデュエルディスクを投げられ、受け止める。

「このデュエルが終わったら、遊戯さんのデッキは返せよ。」

「最初からそのつもりだ。俺は自分の力を確かめたいだけだからな。」

デュエルディスク、
セット。

「「デュエル!!」」

「俺のターン、ドロー!」

神楽坂のターンからだ。

「俺は融合を発動!手札の<幻獣王ガゼル>と<バフォメット>を融合し、<有翼幻獣キマイラ>を融合召喚!!」

有翼幻獣キマイラ
ATK2100
DEF1200

「<有翼幻獣キマイラ>…デュエルキングのデッキの特攻隊
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