−本物と偽物−前編−
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った…
「神楽坂…どうしたんだ…それはともかくトメさん。ドローパンください。」
俺は目的を思い出し、トメさんからドローパンを買った。
…具なしパンだった…
で、その夜。
冬休み明けで久し振りにいつもの池で釣りをしていた。
やはり釣りは良い。
その時、一人の人物が現れた。
「こんばんは遊矢。どう?釣れてる?」
「明日香か。この池で会うのは久し振りだな。」
冬休みの前ぶり。
ああ、そういや…
「レイから伝言があるんだが…」
「っ!?な、何かしら?」
レイの話になると、明日香はいつも途端に身構える。
「『冬休みの間、ボクと遊矢様は一つ屋根の下で暮らしていたよ』って伝えてくれって…」
瞬間。
空気が震えた。
「あ、明日香?」
ただならぬ気を放つ明日香。
「ええと、遊矢。どういうことかしら?」
めっちゃ笑顔。
めっちゃ怖い。
「いや、冬休みに実家に帰ったらさ。いきなりレイの家に泊まることになったんだよ。」
「…何もしてない?」
「勉強を教えたぐらいだよ。」
俺がレイに何をするんだよ。
逆に聞きたいわ。
「そう。…良かった…」
明日香が何事か呟いたがよく聞き取れなかった。
まあ、いいか。
「遊矢、明日香。ここにいたか。」
更に現れたのは、亮。
「亮。お前までどうした?」
「明日、デュエルキングのデッキが展示されるだろう?」
「ああ。今はその話題で持ちきりだな。」
まさか…
いやいや、カイザーとあろうものがそんなことを言うはずが無い。
「今日の夜には展示されるだろうから、先に見に行かないか?」
「マジか…」
と、言っても見たいのは事実。
「じゃ、ちょっと待ってくれ。三沢も入れて四人で行こう。…明日香も行くだろ?」
「え、…ええ…」
やっぱりみんな見たいんだよな、と思いつつ、三沢に電話をかけた。
三沢も二つ返事でOKし、四人で展示会場に向かっていた。
「まさか、亮が見たいから先に行こう。なんて言うとはなぁ。」
「俺とて一人のデュエリストだからな。」
デュエリストって言えば何でもやって言いわけじゃないからな。
その時。
『マンマミーアァァァァァァァァァァ!!』
いきなり叫び声が校舎内に響いた。
この声は…
「クロノス教諭…よね。」
「展示会場の方からじゃないか?」
「まさか、クロノス教諭とデッキに何か…?」
「行くぞ!」
四人で展示会場へ走り出した。
展示会場。
光に照らされたガラスケースは壊されてデッキが存在せず。
横には、青い顔をしたクロノ
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