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スーパーヒーロー戦記
第78話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(前編)
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も前に、ユーノがV3を光るバインドの糸で絡め取る。全身を絡み取られたV3が地面へと激突する。
「ちっ、余計な事をしやがって!」
 苛立ちを声に出しながら、V3は立ち上がると、苦もなくその糸を引きちぎってしまった。
 アルフもそうだが、ユーノもまた大きくパワーダウンしている。まだ怪我が治りきっていないせいだ。
「良いぞ良いぞ! これはまたとない好機だ! 全てのデストロン怪人よ! V3と共に奴等を血祭りに挙げろ! 我等の世界征服を邪魔する馬鹿共をこの世界から抹消してしまえ!」
 ヨロイ元帥の命令を受け、デストロンの全怪人達もまた戦闘態勢を取り出した。
 仮面ライダーV3とデストロン怪人達に取り囲まれてしまった三人。最悪の展開となってしまった。




     ***




 光太郎、はやて、シグナムの三人はゴルゴムの配下となった守護騎士達を目の前にしていた。
 かつては家族同然でもあった騎士達が、今やキングストーンを狙うシャドームーンの手先となってしまったのだ。
「変!身!」
 覚悟を決め、光太郎は変身する。自らの姿を太陽の王子、仮面ライダーBLACKRXへと変える。
「それが生まれ変わったてめぇの姿なんだな?」
「その通りだよヴィータちゃん。ゴルゴムから君達と信彦を救い出す為に俺は地獄の淵から蘇って生まれ変わったんだ!」
 光太郎の覚悟が伺える言葉であった。だが、それを聞いても三人は顔色一つ変える事はなかった。
「哀れな世紀王ね。あのまま力尽きて死んでいれば苦しむ事もなかったでしょうに」
「其処まで苦しみたいのならば望み通りにさせてやろうではないか!」
 ザフィーラの言葉と同時に三人が襲い掛かってきた。最初に攻撃の口火を切ったのはザフィーラの鉄拳だった。
 彼の拳は光太郎の腕をへし折らんばかりの威力を誇っていた。
(何て拳だ! 腕が引き千切れてしまいそうだ!)
 仮面で顔色は分からないが、光太郎の顔が苦痛に歪む。改造人間である光太郎が歪むほどの威力を誇っている拳。それが何度も叩きつけられて来たのだ。
 其処へ更にヴィータのアイゼンが叩き込まれる。
「させん!」
 その前にシグナムが割って入りヴィータのアイゼンを受け止めて立ち塞がった。
「シグナム。てめぇ……」
「目を覚ませヴィータ! 我等の本当の主を見誤るな!」
「見誤ってるのはてめぇだろうが! 私達の主はシャドームーン只一人だ! それをあんななり損ないの世紀王なんかの元に行っちまいやがって!」
 ヴィータの何気ない一言。それがシグナムの怒りに火を点ける事となってしまった。
 例え同じ守護騎士だったとしても自分が主と崇めている八神はやてを侮辱するのは自分の、更には己の生き様すらも侮辱されてるのとほぼ同義語と言えたのだ。
「許さん! 
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