第78話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(前編)
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「ザフィーラ……」
盾の守護獣の容赦のない突き刺すような言葉が放たれた。かつての優しさは微塵も感じられない。今の彼等から感じ取れるのは刃物にも似た殺気であった。
「目を覚ませ貴様等! 私達の本当の主は八神はやての筈だ!」
「貴様こそ何を寝惚けているんだ? 我等守護騎士は元々ゴルゴムに作られた存在。即ち、我等の主は次期創世王であるシャドームーン様の筈だ!」
話ても聞く耳持たずとはこの事であった。
「ザフィーラ、ヴィータ。裏切り者に構ってる暇はないわ。私達の目的はブラックサンを倒し、キングストーンを手に入れる事の筈でしょ?」
「すまなかったなシャマル。確かにお前の言う通りだな」
「ま、そう言う訳だ。観念しやがれブラックサン!」
三人の守護騎士達の殺気が光太郎へと注がれる。
「狙いは俺か……」
「その通りだ死に損ない! 貴様は一度我等が主に殺されたのだ。大人しく貴様のキングストーンを渡せ!」
「断る! 例え死んでも俺は悪には屈しない!」
光太郎は構えた。出来る事なら三人とは戦いたくない。だが、此処で自分が倒れる訳にもいかない。苦しいが戦わねばならないのだ。
「光太郎、貴様一人に辛い思いはさせんぞ!」
「光太郎兄ちゃん! 今度こそ皆を元に戻そうや」
その光太郎に続きシグナム、はやての二人も集う。更に今回は他に頼もしい仲間も居る。数的には今回はこちらが勝っている状態だ。
だが、今回の相手は前の時とは違い一切の容赦をしなくなったベルカ時代の騎士達。言ってしまえば戦いと殺人に精通した強敵達だ。一切の油断が許されない。
そんな矢先の時、また別の方向から爆発が起こった。
「見つけたぞ南光太郎! いや、仮面ライダーBLACKRX!」
「デストロン怪人!?」
爆発のあった方向に居たのはデストロンの怪人達であった。それもその総数は今までの比じゃない。
つまり、総力戦に出て来たと言うのだろう。
「ヨロイ元帥様! ゴルゴムの騎士達が来ていますが?」
「構うな! 我等の目的は仮面ライダーBLACKRXと残りのヒーロー達を片付ける事だけだ。例の騎士達は放っておけ!」
此処に来て最悪の事態に遭遇してしまった。前門にはゴルゴムの騎士達。そして後門にはデストロンの総戦力が居る。
「はやて、光太郎さん、デストロンは私達三人で相手します!」
「分かった!」
六人はそれぞれ人数を分けてこれの対処に当たる事となった。どちらも一筋縄ではいかない相手だ。だが、負ける訳にはいかない。
自分達を信じて後を任せたなのはや甲児の為にも、此処で踏ん張らなければならないのだ。
「ふん、我等の戦力がこれだけだと思ったか? 貴様等に見せてやる! 我がヨロイ元帥の誇る最強の刺客を!」
自信有り気にヨロイ元帥が手を振り上げる。それに呼応する
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