第78話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(前編)
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で表現したが、それに対し光太郎は首を左右に振って否定した。
「いえ、俺はこの力を人類の平和と未来の為に使うつもりです。そして、この力を使い守護騎士の皆を助け出す。そして……」
拳を握り締める光太郎の脳裏に浮かぶ人物。
信彦。
ゴルゴムの次期創世王ことシャドームーンとなってしまった今でも、光太郎は彼を救いたいと言う思いがあった。助けたい。信彦は世界にたった一人の親友でもあり兄弟なのだ。
その表情を見たアルフもユーノも、彼の言い分が嘘偽りない事を察する。
「……分かったよ。あんたのその顔に嘘はないみたいだしね」
「有り難う」
理解して貰い一安心であった。しかし、遂に侵略同盟の動きが活発化しだしたと言うのは揺ぎ無い事実となってしまった。
一刻の猶予もない。このままでは本当に世界は侵略同盟の物となってしまう。
「アルフ、ユーノ。また皆で力を合わせて戦おう!」
「勿論、フェイトがそう言うんなら私は何所まででもついて行くよ」
「僕もです。侵略同盟の好きにはさせませんよ」
二人の了解を得られた事でとりあえずはひと段落と言った所だった。
そんな最中、突如近辺で激しい振動と爆発が起こった。自然に起こった事態じゃない。明らかに人工的な何かだ。そして、そんな事を起こすのはたった一つしかない。
「まさか、ゴルゴム! それともデストロンか?」
一抹の不安を抱く光太郎。この手の事態を引き起こすのは奴等位な者だ。
「あいつら、好き勝手ばっかりしてぇ……ぐっ!」
起き上がろうとするが、アルフもユーノも今は怪我人の状態だ。とても戦闘に耐えられる状態ではない。
「無理しちゃ駄目だ。此処は俺達に任せてくれ」
「じょ、冗談じゃないっての! やられっぱなしで終われないよ!」
「しかし……」
「光太郎、此処までこの二人が言うんだ。こうなっちゃテコでも動かん奴等だぞ」
答えに渋る光太郎を諭すかの様に立花のおやっさんが告げる。この二人との付き合いは意外と立花は長いのだ。それ故に二人がどんな人間なのかは理解出来てるつもりなのだ。
そんなおやっさんの言葉を受け、光太郎もまた察した。この二人に何を言っても無駄だと言う事を。
「分かった、でも余り無理はしないように。良いね?」
二人は頷いた。それを見て光太郎もまた了解の頷きを見せる。
そうしてアミーゴの外へと飛び出した六人を出迎えたのは全く予想していない者達であった。
「なっ!」
光太郎は思わず声を挙げてしまった。其処に居たのはデストロンの怪人でもなければゴルゴムの怪人でもない。
其処に居たのはかつて、はやてにとって家族同然でもあった守護騎士達であった。
「シグナム。烈火の将と呼ばれた貴様が我等が主であるシャドームーン様を裏切るとはな。守護騎士の名折れとは貴様の事だな」
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