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スーパーヒーロー戦記
第78話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(前編)
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行き倒れか?」
 疑念を抱きながらも、一同は倒れていたその人に近づく。近くに寄った事でそれが誰なのかはっきりと分かった。
 それはアルフとユーノの二人だったのだ。二人共傷だらけとなり倒れていた。
 幸い生きてはいる物のかなり危ない状態なのは間違いなかった。
「アルフ! それにユーノも……」
「二人共酷い傷だ」
「とにかく、早く手当てする必要があるな。早く店の中に連れて来てくれ」
 立花の指示を受け、皆が倒れたアルフとユーノをアミーゴ内へと連れて入った。
 何故二人が此処まで深い傷を負ってしまったのか。その訳を知る為にも、今は二人の意識の回復が必要となる。




     ***




「そ、それはどう言う意味なのですか? 首領」
 場所は変わり、此処はデストロンの本部。その本部内にて、大幹部であるヨロイ元帥が青ざめた顔をしながら首領の言葉を聞いていた。
【何度も言わせるなヨロイ元帥! 今すぐに残りの仮面ライダーBLACKRXとヒーロー達を葬れ! 他のどの組織にも遅れをとるな! 良いか、これに貴様の身命を賭して行うのだ!】
 首領の下した命令、それはアミーゴ近辺に居る別行動中のヒーロー達の掃討であった。
 しかも、その命令にヨロイ元帥の命を賭けろと言うのだ。それは即ち、この命令が失敗した場合、その先に待っているのはヨロイ元帥の死が待っている、と言うのだ。
「しゅ、首領! その命令はあんまりと言う物です! 私は今までこのデェェストロンの為に尽くしてきました。その私にその様な命令を下すなどと!」
【異論は認めん! 貴様は折角あの憎きダブルライダー、そして仮面ライダーV3を仕留めたと言うのに、遅々として世界征服が進んでない現状だ。お陰で我等デストロンの名が地に伏してしまった。この責任を貴様の命で償ってみせぃ!】
「わ、分かりました」
【吉報を待っているぞ】
 その一言を最後に首領との通信は途切れてしまった。もう猶予はない。一刻も早く残りの仮面ライダーとヒーロー達を葬らなければならない。そうしなければ待っているのは自分自身の死だけなのだから。
「ヨロイ元帥様、編成はいかがいたしますか?」
「そんな事決まっている。我等デェェストロンの持てる兵力全てを投入して残りの仮面ラァァイダーとヒーロー達を葬るのだ。無論、奴も投入してだ」
「し、しかし……アレの調整はまだ不十分です! 今の使用には大変危険ですが!」
「構わん! どの道このままでは私の命が危ういのだ! 使える物は何でも投入しろ! 試作中の怪人でも未完成の奴でも構わん! とにかく全てをつぎ込むのだ! 良いな?」
「ぎ、ギー!」
 ヨロイ元帥は焦っていた。この戦いに敗北は許されないからだ。全てを投入してでもこの戦いで仮面ライダーとヒーロー達を葬らなければ
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