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スーパーヒーロー戦記
第78話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(前編)
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 立花のコーチ能力は流石の一言であった。何せ、あのダブルライダーや数多くのヒーロー達を育成した名コーチなのだから。
 そんな立花の下で四人は必死に特訓を行っていたのだ。
「しかし魔法ねぇ。俺も最初見た時にゃぁ我が目を疑う思いだったよ」
「俺もそうですよ。でも、今では心強い存在だと言えます」
「それもそうだな。さてと、特訓の後に一仕事して貰うとしようか」
 立花のその言葉に光太郎を除く三人がとても嫌そうな顔をした。これも実は何時もの事だったりする。




     ***




 立花の猛特訓でフラフラになりながらも、喫茶アミーゴへと戻って来た一同。しかし、その後にはアミーゴ恒例の午後の繁盛タイムが待っている。
 一応アミーゴを拠点としている為に店の手伝いも日課に入っているのだ。
 流石に食べさせて貰っている立場上店の手伝いをするのも四人の宿命だったりする。
 しかし、立花の課す特訓の内容はハッキリ言って結構ハードだったりする。あのシグナムでさえそれを終えた後には足がふらつく程なのだから。
 流石に光太郎はそれ程でもないだろうが、成長期であるフェイトとはやてには結構堪える内容だったりする。
「さてと、それじゃ何時もの様に光太郎は俺の補助をしてくれ。それで他の三人は接客とレジを頼むよ」
「分かりました」
「ふぇ〜い」
 元気良く答える光太郎とは対照的に三人共かなりへこんでたりする。猛特訓の後で今度は店の手伝いが待っているのだから当然と言えば当然なのだろうが。
「三人共大丈夫かい?」
「だ、大丈夫や……せやけど、慣れてても毎回猛特訓後の店の手伝いっちゅうのは堪えるわぁ」
 正直な意見であった。そんな感じで毎日この日課で行われているのである。
「立花さん、店の支度は俺が全部やりますから、彼女達は少し休ませてあげませんか?」
「うぅむ、しょうがないなぁ。だが光太郎は大丈夫か?」
「俺の事なら心配しなくても大丈夫ですよ。まだまだ平気ですからね」
「そうかい、それじゃ三人はお言葉に甘えると良い」
「あ、有り難う御座います」
 光太郎の計らいにより店の準備までの数時間の間休憩が出来ると言う事により、三人の顔に笑みが浮かび上がった。しかし、数時間後にはまた大量の客を捌く仕事が待っている事に変わりはないのだが。
 そんな訳でアミーゴの入り口前にまでやって来た。後は入り口の鍵を開き、中に入り午後の店の準備をして、それが終わり時間が来たら午後のランチタイムに突入するのだが。
 等と言う会話をしながら一同はアミーゴの入り口前に訪れた。
 其処にやってきた一同の目に映ったのは入り口の他に異質な物であった。
 入り口の前に何かが横たわっている。それは人であった。
 全身傷だらけの人が横たわっているのだ。

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