魔法先生ネギま!
0337話
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出て来たのだ。そしてその中でも一際大きい悪魔がその拳を振り上げ……
「ネギ先生、避けてぇっ!」
宮崎の悲鳴が上がる中、拳が振り下ろされ……突然目の前に現れた男がその拳を受け止めていた。
「ナギ……」
呆然と呟くエヴァの言葉で、その男の正体が判明した。ナギ・スプリングフィールド。ネギの父親で千の呪文の男と呼ばれる人物、か。
ナギはそのまま雷の魔法で殴りかかってきた悪魔を蹴散らし、同時に掛かって来た他の悪魔達を殴り、蹴り、魔法を使って周囲の悪魔達を纏めて一掃する。
その様に恐怖を覚えたのか、その場から逃げ出すネギ。だが、それを待ち伏せていたかのように1匹の悪魔が姿を現す。卵のような顔に羊のような角を生やしたその悪魔は光っている口を開く。
「ちょっ、ネギ君危ない!」
美砂がそう叫ぶが、それが届く筈も無く悪魔の口から光線が発射され……どこからともなく現れたスタンとかいう爺さんとネカネがネギを庇う。
その光線のようなものが村の人々を石化した原因だったのだろう、2人は徐々に石化していった。ネカネは石化した部分の足が砕けて地面へと倒れ、スタンは持っていた小さな瓶を使って悪魔を封印する。その後はネカネはともかくスタンはそのまま全身が石化する。そこに再びナギと思われる人物が現れた。
「スタンさん、実はいい人だったのね」
千鶴のそんな声を聞きつつも場面は再び転換する。
ナギによって湖の畔まで連れてこられたネカネとネギ。そのナギからネカネを守ろうとするネギに、形見だと言って自らが持っていた杖を渡して消え去るナギ。そしてネギはそれが自分の父親であるナギだと確信する。
「ナギ、あの馬鹿めが」
エヴァのそんな呟きを聞きながら、再び場面は転換する。
その後は救助に現れた魔法使い達に助けられ、魔法学校へと入学し魔法の勉強に熱中していくネギの姿があった。
「これが、僕の……父さんを追う理由です。でも、僕は時々思うんです。悪魔が僕の村を襲ったあの事件はもしかしたらピンチになったら父さんが来てくれると思い込んだ僕への天罰なんじゃないかって」
「何言ってんのよ! 今の話であんたに悪いところなんて何もないじゃん! 何よあの変な化け物、バッカじゃないの! 大丈夫よ、お父さんは生きてるんでしょ! なら絶対に会えるわよ!」
「アスナさん……え? あれ?」
神楽坂が叫んだ瞬間、俺達が見ていた風景がグニャリと歪む。
「エヴァ!?」
「分からん、突然術式の構成が乱れて……まさか神楽坂明日菜の魔法無効化能力の影響か? くっ、皆意識をしっかりもて。どこかに飛ばされるぞ!」
「え? ちょっ、キャアアアアアアッ!」
グニャリ、グニャリと歪んでいた風景がさらに非道く歪み、次第に周囲との判別が出来な
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