魔法先生ネギま!
0337話
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、現在この別荘にいるほぼ全員が集まっていた。ほぼ、としたのはこの別荘には城の管理等をするエヴァ製の人形がそれなりの数いるのだが、それらが含まれていなかった為だ。
「で、集まって何をするんだ?」
エヴァへと尋ねた言葉だったのだが、ネギが複雑そうな顔をして口を開く。
「その、僕が父さんを、サウザンドマスターを追っている理由というのを皆さんにお話しておきたくて。魔法に関わるというのがどういう事態になるか、というのを知る意味もありますし。で、それをアスナさんに見せようとしたらマスターがどうせだから興味のある人全員に見せようって話になって……」
「うむ。私もあの馬鹿については興味があるしな」
エヴァの言うあの馬鹿とは、間違い無くサウザンドマスターの事だろう。確かに死んだと思っていた筈の好きな相手が実は生きていて……となると確認してみたい気持ちは分からないでもない。
「ほら、全員手を繋いで丸くなれ」
エヴァの指示に従い、その場にいる全員が手を繋いで丸くなる。
「いいか、本来この魔法は対象とおでこをくっつけて自分の記憶を体験させられるというものだ。だが、それだと1人しか体験出来ないからな。私の方で術式にブーストと調整を加えて手を繋いで接触している相手全員に範囲を拡大させる」
……術式の調整とかブーストとかをさらっと出来るのはさすが600年を生きてる吸血鬼だよな。
「いいな? では行くぞ。ぼーや、その体験を思い浮かべろ」
「はい」
『ムーサ達の母、ムネーモシュネーよ、おのがもとへと我ら全てを誘え』
エヴァが呪文を唱えると、この場にいる全員を覆うような巨大な魔法陣が現れ……俺達の意識はネギの記憶へとシフトする。
意識が戻り、まず目に付いたのは雪景色だった。
「雪?」
「はい。ここは6年前に僕が住んでいた山間の小さな村です」
そう話すのは5cm程の丸い光の玉だ。その玉から聞こえて来るのは紛れもなくネギの声。
「ネギか?」
「はい。……って、え? アクセル君?」
こちらを見ながら混乱したような声が聞こえて来る。良く見ると周囲には10以上の光球が浮かんでおり、それぞれが微妙に混乱しているらしい。
「落ち着け。本来この魔法は霊体となって人型をとるのだが、術式を調整した為に光球となっている。……ちなみに霊体になると真っ裸になるんだが、それでも人型の方がいいという奴はいるか?」
エヴァのその質問に皆が無言で否定する。
まぁ、光球とは言っても特に不具合はないので皆それで我慢することにしたのだろう。
「ちなみに現実の身体は念の為に茶々丸とチャチャゼロが守ってるから安心しろ。それよりもほら、あれがぼーやの小さい頃だろう」
エヴァの声
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