第十三話 存在する価値
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の考えてることはわかるし、現実的にナチュラルを殲滅することなんか出来るわけないと思ってるから仕方ないとは思う。
だが、理性ではそう思えても、感情は納得いかない。下手すればこの苛立ちはオーブに居た頃よりも上だろう。オーブと違い、仲良くしてるコーディネーターはザフトの人間なのだから。
新たに加入したフェイスのハイネとの顔合わせは朝の段階で既に終えている。アスランが馬鹿みたいに女性関係で色々と巻き込まれてたが、そんなことはどうでもいい。
ルナマリアの買い物にメイリン、ショーン、デイルが連れていかれてたが―――それもまあ、いつものことだ。あの四人は何だかんだ言って割と一緒にいることが多い。恋愛感情とかそういうのは一切なさそうだが。
町をうろつくのが嫌になってきたので仕方なくミネルバに戻ると、何やらいろんなものがミネルバに搬送されているのが見える。
「オイ、ありゃ何だ?」
MSスタッフのリーダー、マッド・エイブスに尋ねる。
「マーレか、随分と早い帰りだな。あれはお前さんの上司が持ってきたもんだよ。ゲルググの新装備だとか、今度配属される機体だとか。あと、グフとかいうのも配備されるらしいぞ」
「あれが?」
コンテナに入って運ばれているものを見ながら思わず声を上げる。雑多なパーツが大量に運ばれ、何やら角ばった黒いゲルググやオレンジ色の議長の言ってたグフイグナイテッドという機体が運ばれている。
だが何より気になったのはジャンクとしか思えなさそうな部品が大量に積まれたケースがあることだった。
「ああ、あれは修理用のパーツだとよ。ある程度機体が破壊されても修復できるようにってやつだ」
なるほどとは思うが果たしてあれほど大量の部品を用意して、デッドスペースを作っていいものなんだろうか。上司のクラウは時々訳が分からんことをするなと思う。
「ん、マーレだったか。如何した、町に出てたんじゃないのか?」
整備士たちが色々と運び込んでいるのを見ていたらそう後ろから声が掛かったので振り向く。
「ハイネか。単に町がつまらなかっただけだ。お前の方こそどうしたんだ?」
「ああ、ミネルバのクルーに挨拶を、と思ってな。ハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしく頼むよ」
質問に応えながら先程まで話していたマッドに対しハイネは挨拶を交わしながら手を差し出す。
「マッド・エイブスだ。MSメカニックのリーダーをやってる。機体の調子が悪かったりしたら俺に聞いてくれ」
その手が握手だと理解したマッドは手袋を脱ぎ去り握手を交わす。
「その時は頼むよ。さて、マーレ。暇だったら艦内案内してくれないか?ナスカ級とどう違うのかとかも見てみたいしな」
「まあ暇だから構わんが、そんな面白いもんでもないぞ。他の艦とは違うっちゃ違うが
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