―デッキとは―
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フィールドがオベリスク・ブルーの俺の部屋から、ローマ時代の古代都市へと舞台が移っていく。その古代都市の頭上には、美しく輝く虹があった。
「さらに俺は魔法カード《宝玉の恵み》を発動! 墓地の宝玉獣二体を、宝玉化してフィールドに置く! 墓地の《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》と《宝玉獣 コバルト・イーグル》を魔法・罠ゾーンに!」
これが宝玉獣の最大の特徴である、永続魔法カードのようにフィールドに残り続ける《宝玉化》。そこから様々なコンボに派生していく。
「まだまだ行くぜ! 速攻魔法《G・フォース》! 宝玉化した宝玉獣を特殊召喚する! 《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》を守備表示で特殊召喚!」
宝玉獣 ルビー・カーバンクル
ATK300
DEF300
猫のような生き物の形をした下級モンスター、ルビー・カーバンクルが宝玉から解き放たれ、その効果を発動しようとする。
「ルビー・カーバンクルが特殊召喚に成功した時、宝玉化した宝玉獣を特殊召喚する! ルビー・ハピネス!」
しかしヨハンの台詞とは裏腹に、いつまで経ってもコバルト・イーグルが特殊召喚される様子はない。
「あ、あれ? コバルト・イーグル?」
ヨハンは慌てて、宝玉化しているカードの精霊に語りかけていたが、悪いのは宝玉獣ではない。明日香のサイバー・ブレイダーの効果である。
「サイバー・ブレイダー第三の効果。相手モンスターが三体いる時、相手のカードの効果を無効にする。バ・ド・カドル!」
「マジかよ、そんな効果持ってたのかぁ〜……」
頭を抱えてうなだれるその様子は、どことなく十代を連想させる。……似たものどうしなのだろう、二人とも。
「ま、仕方ないか。エメラルド・タートルを守備表示にし、ターンエンド」
「私のターン、ドロー!」
結局ヨハンは《重力解除》で攻撃表示になっていた、エメラルド・タートルを守備表示にしただけでターンを終了する。よって、未だにサイバー・ブレイダーは明日香のフィールドに健在だ。
「私は《ブレード・スケーター》を召喚!」
ブレード・スケーター
ATK1400
DEF1500
俺のモンスターは《スカー・ウォリアー》一体で、ヨハンのフィールドは三体の宝玉獣がいる。そのどれもが、《重力解除》によって守備表示となっている。
明日香は二体のモンスターで、果たしてどいつを攻撃するか……?
「バトル! ブレード・スケーターでルビー・カーバンクルを攻撃! アクセル・スライサー!」
明日香の攻撃目標はヨハンになったようで、ヨハンには悪いが俺は少しばかり安心した。ルビー・カーバンクルは破壊されてしまうが、魔法・罠ゾーンにルビーが宝玉化する。
「破壊されても、ルビー・カ
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