―デッキとは―
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代に聞いてた通り、二人とも強いな! 今日はもう遅いけど、次は1対1でデュエルしたいぜ!」
「ええ、やっぱり1対1でデュエルしたいわね」
二人して好戦的なことを言ってのけるが、俺も確かにそう思っているので否定は出来ない。たけどそれより今回は、気になることが他にあった。
「……それより、ヨハン。お前のデッキ、モンスターは宝玉獣だけで、効果破壊のカードが入ってないって本当か?」
「正確には、カウンターカード以外の、だけどな。本当だぜ」
このデュエル中でも《虹の古代都市−レインボー・ルイン》の第三の効果は使っているし、カウンターカードは入っているのだろうが、やはりそれ以外は本当だったか。
「そんなデッキ構成で良いのか?」
「ああ! 俺の家族たちの力と、相手の力を最大限活かした楽しいデュエルには、このデッキ構成が一番さ! ……今みたいに、負けちまう時もあるけどな」
デッキの中に入っているモンスターは七枚で、そのどれもが下級モンスターで、効果破壊するカードは入っていない。そんなデッキを使っているのが、自分にとって一番楽しいというのか……
「遊矢もそうだろ? お前も、お前のデッキの精霊たちも、凄い楽しそうにデュエルしてるもんな!」
ヨハンのその言葉にふと、デュエルディスクに差し込まれたままの、【機械戦士】デッキを見てしまう。精霊たちの声などは聞こえないが、心は通じ合っている筈だと信じて疑わない俺のデッキ。
(俺は……)
――デッキの改良は、まだまだ苦戦しそうだった。
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