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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-32女戦士
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見つけたら、歓迎も兼ねて、いろいろと奮発しますから。申し訳ないけれど、もう少しだけ、待ってくれないかしら。」
「姐御にそう言われちゃ、仕方ねえな。そんときゃ、頼むぜ」
「もちろんよ。運命のお仲間が集合する、記念の日になるわけですからね。まかせてちょうだいな!」


 トルネコに宥められたマーニャも大人しく休み、翌朝、少女とアリーナはいつも通り鍛練を済ませ、一行はハバリアの町で捜索を開始する。

 手分けして捜索しては、情報が得られたときにかえって合流に手間取るということで、まとまって行動していた一行は、牢屋の囚人から有力な情報を入手する。

 キングレオのバルザック王の後ろには影の支配者がおり、人間では無いという噂がある。
 そのことを聞いたライアンという戦士が、急いでどこかに向かって行った。


「結局、キングレオか」
「以前と同じなら、正面からは城に入れないだろうから。魔法の鍵が、役に立つのかもしれないね」
「それが役に立つってのは、つまり、アレだ。ライアンってのが」
「おい、兄さん」

 ホイミンに目をやり、ミネアがマーニャを止める。

「おっと、そうだな。つまりアレだ、お前の占いを考えれば、その鍵を使って城に入り込んで、バルザックの野郎と、獅子の化け物をぶっ飛ばせばいいと。そういうこったな?」
「そういうことだろうね。ハバリアからなら城はすぐだし、急ぎましょう」
「馬車と、ホイミンがいるから。みんなでは、行けないね?お城に行く人と、外に残る人と、分けないと」
「そうじゃの。いざという時を考えれば、ホイミンちゃんと馬車だけを町に置いていくようなことも、出来まいの。それなりの戦力を馬車に残した上で、精鋭で向かわねば」
「オレとミネアは、行くぜ」
「ミネアさんの回復魔法の腕は私よりも上ですから、ミネアさんが行かれるのは、戦力として見ても妥当ですね。それなら私が回復役として、馬車に残ります」
「ふむ。ならば、わしも残るとするかの。体力等も総合して見れば、戦力としてはマーニャ殿のほうが、上であろうしの」
「前衛なら、あたしよりもアリーナさんのほうが、圧倒的に上ですわね。あたしも、残りますわ。」
「じゃあ、マーニャとミネアとアリーナと、わたしがお城に入るのね」
「ユウは、前衛としても力があるし、いざという時は回復も出来るからな。外せないだろうな」

 置いていかれることがわかり、ついて行きたい気持ちと、迷惑をかけたくない気持ちで葛藤し、言うべきことも定まらないまま焦燥感に駆られて、ホイミンが口を開く。

「ぼ、……ぼく……!」

 少女が、ホイミンに向き直る。

「ホイミン。ぜったいに、ライアンさんを、つれて帰るから。待ってて」
「ユウちゃん……」

 今にも泣き出しそうな顔で、少女
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