専用機
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得しきれなかったのか大声を上げて響に詰め寄った。
「どどどど、どういうことなんですの!?」
「落ち着けって!!」
立ち上がったセシリアを強制的に響は座らせる。先ほどのセシリアの大声のせいで既に数人の生徒が響たちを見つめていたので、さすがに大事にしたくなかったのだろう。
「いったいどうして響さんが専用機を?」
ぼそぼそと内緒話をするように2人は態勢を低くして話し始めた。
「なんか今日の昼休みにさ……あの篠ノ之博士にあったんだよ」
「篠ノ之はかムグ!?」
「だからでけぇ声出すなって言ってんだろ!?コントしてるわけじゃねーんだよ!」
再び大声で驚きそうになったセシリアの口を強制的にふさぐ響にセシリアは無言で頷く。
「でも何で篠ノ之博士が?」
「私だって細かいことは知らん。ただ楽しませてくれそうだからという理由だけでコイツを渡されたんだ」
指輪を見せながら言うとセシリアは少し悩んだ顔を見せながら頷いた。だがそこで響が付け加える。
「まぁこれでお前と同じ専用機持ちだ。とりあえず専用機のことでわからないことがあったら聞くから、そん時はよろしくな」
響の言葉にセシリアは背筋を伸ばし大きく頷いた。その目はなぜか爛々と輝いていた。
セシリアとの夕食を終え部屋に戻った響は実家に連絡を入れるため携帯を取り出した。電話帳から実家にかけようとしたときだった、急にキャッチが入った。番号を確認するが知らない番号だっためでようか迷った響だが出てみることにした。
「もしも「やっほーやっほー!びっきー?夜天月を装着してくれたみたいだねーありがとう!束さんはとっても嬉しいよー!そりゃあもう……」
そこまで聞こえたところで響は携帯しまった。だがしまった瞬間また着信が入った。
「もしも「いきなりきっちゃうなんてひどいよーびっきー!せっかく束さん電話してあげたのにー」」
そこまで聞いたところで響はどすを聞かせた声で束に告げた。
「切っていいか?」
「まってまって!?びっきーに耳寄りな情報をあげるために電話をかけたんだってばー!」
「耳寄りな情報?あ、あと変な風に勿体つけたら容赦なくきるからな」
「なんと!?束さん思考を理解するなんて!?さてはびっきーエスパーでしょ!?」
電話の向こうで大声を出して驚愕の声を上げる束の声に、かなりのうざさを感じた響はまた切ってしまおうかと思ったがそこで束が咳払いをさした声が聞こえたので、また携帯を耳に当てると束が再度話し始めた。
「こほん。まずその夜天月には武器という武器は一つしかないから気をつけてねー。気付いたとは思うけど左腕のでっかいやつだよー?」
「ああ、あれねそれで他には?」
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