専用機
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る。
そして次の瞬間響の体にIS、夜天月が装備されていた。
藍色にさらに黒を入れたような暗く深い色を基調の色とし、ところどころには白銀に配色されたところも見える。
そして一番目を引くのは巨大な左腕だ。左の手のひらを覆い隠すほど巨大なものが装着されているのだ。だがそれに対し右腕は特に何もついてはいない普通のISと同じようなデザインだった。
飛行ユニットも普通のものよりも若干大きめだ。脚部も地面をがっしりとつかめるような形になっていた。
全てを見終えた千冬が感嘆の声を漏らす。
「……なるほど。鳴雨、貴様なかなかISの展開が早いじゃないか。学生でそこまでできる奴はいないぞ」
「そりゃあどーも。それで何かわかったことありました?」
夜天月に乗り込んだ状態で言う響に真耶がこたえる。
「いいえ……残念ながらそこまで大きな変化は見られませんでした」
「そうですか……まぁいいですよ私のISなんだからそのうちわかることはあるでしょ」
「ほう。自分のISと認めるのか?」
ニヤリと笑いながら千冬は響に告げると響もそれに対し静かに頷いた。
「さっき展開した時に頭ん中にまた聞こえたんですよ。今度はマスター認証みたいな感じで。だからもうコイツは私のISと認める以外他にないでしょ」
「そうか……ああそうだ鳴雨、今日はもう帰っていいぞ特別に今日の補修は免除してやる。……ただし次はないからな」
最後ににらみを聞かせながら言う千冬に響はため息をつくと軽く頷いた。
「へいへいわかりましたよ。そんじゃ」
夜天月を瞬時に元の指輪に戻すと響はそそくさとハンガーを立ち去った。
更衣室から制服に着替えて出てきた響を待っていたのはセシリアだった。
「あれ?セシリア?何してんだこんなところで」
「響さん!えっと……その一緒に帰りたいと思いまして。ダメだったでしょうか?」
「いんや別に大丈夫だって。だけど寮まで近くなのに待ってるなんて随分変わってるなセシリアは」
ハハ、と笑いながら響が言うとセシリアは少し怒ったようにぷくっと頬を膨れさせた。
「もう!笑わないでください!」
「わりーわりー。そんじゃ帰ろうぜ?あ、夕飯も一緒に食うか?」
「はい!喜んで!!」
先ほどのふくれっつらから一気に嬉しそうな顔になったセシリアとともに響は寮までの道を帰った。
夕食時セシリアは響の右手中指にはめられている指輪について聞いた。朝はなかったのに今はあるということに疑問を思ったのだろう。
「ああこれか私の専用機だ」
「そうなのですか響さんの専用機……ってええ!?」
いったんは納得しかけたセシリアだが、やはり納
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