俺の実力と君の名前
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かせてくれるかい?」
紗恵は目尻を拭いて、うんと頷くと
「おじいちゃんとおばあちゃんがいなくなってから…………一人だった…………皆、私を見て石を投げたり…………木の棒で叩いてきたりしたから……………けど、お兄ちゃんは私を見ても酷いことはしなかったの………だから………だから、お兄ちゃんって決めたの」
「そうなんだ………」
ごめん、呼ぶ理由が全くわからない…………けど、この子は人の暖かさをあまり知らないのかも知れないし。
ま、良いとするか。
俺は左手を紗恵に差し出して、笑顔で言った。
「さぁ、一緒に行こう」
「うん!」
紗恵も笑顔で俺の手を取り二人で夕焼けの空の中歩き始めた。
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