武装無能力者集団
Trick28_だから殺す
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ダーを倒した黒妻と風紀委員たちを目の前にしても
怯えと言うものを全く感じさせず淡々としゃべる。
その男の言葉に返したのはこの場にいる風紀委員で一番の先輩である固法だった。
「そういう訳にはいかないわよ。あなたが誰かは知らないけど勝手は許さないわよ。
それにビックスパイダーと関わりがあるみたいだけど話を聞かせてもらえる?」
穏やかに話しているように見えるが、有無言わせない雰囲気をしている。
「きれいな女の子に誘われるとは嬉しいね。お礼に質問に答えよう。
ビックスパイダーと関わりがあるかについてだけど、うん、そうだよ。
深い関わりがある。俺が商人で彼らがお客さん、商売関係にある。
君達は戦っていただろ? だったら銃を見たはずだ。
その銃を売ったのは俺だよ 」
「!?」
教えられた事実に驚く一同。
「といっても最近は料金が滞納しているし、俺とは別の奴と取引を始めた
みたいだから様子を見に来たらこの様だ。まったくどうしてくれるんだい?」
「おい、そこの金髪野郎。こいつらに武器を売ったのはお前で間違いないんだな?」
怒りを噛み殺したようにしゃべる黒妻。
この男が銃を売ったのであれば、今のビックスパイダーになってしまった一因が
こいつにはある。
自分の大好きな居場所だったここを変えた理由がこの男にある。
「そうだよ、聞こえなかったかな? 今言った通りに売ったのは俺だ。
何か問題でも?」
笑って言い返された。
「て、てめぇ・・・」
「お〜怖い怖い。俺は戦闘ができないんだ。宗像、相手してやれ」
側にいた黒髪の男が一歩前に出た。
その瞬間、本物の殺気がこの場を支配した。
「「「「!?」」」」
その男から放たれたのは、スキルアウトからは感じられなかった殺気。
もちろんスキルアウトに殺すつもりがないと言うわけではない。
ただ単純に実力差があり過ぎるのだ。
「ボスには手を出させるわけにはいかない。挑んでくるなら殺すよ?」
静かに宗像はしゃべった。
「クロムさんがスキルアウトに気をつけろって言ってたな。
こういうことも含めて気をつけろって言ったんだな」
2人が現れた時から構えていた信乃だけが大した驚きも出さすに呟いた。
「なによこの威圧感・・・・」
御坂は体を震わせながら弱々しく言った。
自分の腕で自分の体を抱くようにして必死に震えを止めようとしている。
いくら学園都市で3位の実力を持っていても素顔は中学生の女の子。
本物の殺気を向けられたことはないはずだ。
白井も御坂と同じような状態で弱々しい。離れたところにいる固法も同じだ。
だが彼女達は風紀委員。そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ