武装無能力者集団
Trick28_だから殺す
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いた。
「いや〜、面白い装置だね。ついつい分解して調べちゃいました」
信乃の両手には分解に使った工具を各指の間に挟んでたたずんでいる。
分解された部品はネジ一本に至るまできれいに並べられていた。
「て、てめぇ!!」
「怒るなよ。それもと何か?
あんたも解して並べて揃えて晒して欲しいのか?」
「ひっ!?」
不敵そうに笑う信乃。
「おまえ、信乃か?」
「「「え?」」」
黒妻から信乃の名前が呼ばれ、御坂と白井、個法が思わず疑問の声が漏れた。
「お久しぶりです黒妻さん。でも、今は再会のあいさつをしている場合じゃ
ないですよ?」
「そうだな、積もる話もまた後でだ」
ニヒルに笑った信乃に、黒妻もまたニヒルに笑い返した。
そして黒妻が見るのは自分が作った組織で、自分が知らないばかりのメンバーの前へと
進み歩く。
信乃、御坂、白井も加勢しようとしたが
「あなた達は手を出さないで」
固法に止められた。
「たまには先輩をたてなさい」
「そうですね」「わかりましたわ」「うん」
3人が異音同義で答えた。
「おまえら! いっけよ!!」
けんかの強い男、風紀委員が3人、常盤台の超電磁砲にビビっていた部下の背中を
蹴り飛ばして無理矢理戦いに行かせる。
「は!」
黒妻も笑いながら向かい集団の中へと走り出した。
殴りかかってきた奴を避けて空いた背中に肘を突き落とし
横薙ぎに振られた鉄パイプをかがんで避け
向かってきた相手2人に顔面を右ストレートと腹を蹴飛ばして連続でカウンター
逆に3人が密集している場所に自ら飛び込んで顔面を蹴って他の2人も殴る
圧倒的。たった一人にも関わらず圧倒的な強さで黒妻は君臨していた。
「おー“けんか”で強い人、初めて見ましたよ」
信乃が御坂、白井の所に歩いてきて呟いた。気分は完全に観戦モード。
世界を回ってきた信乃は、格闘戦で強い人を何人も見ている。
だが全ての人が流派や軍格闘技などの“型”を持っていた。
黒妻の動きにはそのような洗礼された動きはない。
だからこそ強さが感じられた。
「黒妻さんと知り合いでしたの?」
黒妻と信乃との会話は明らかに知人同士。そのことを白井は質問した。
「ええ、学園都市外に川で流されたって話していたじゃないですか。
その時に見つけた少年ってのが私なんです」
「「ええぇーーーーー!!」」
「入院中も何度かお見舞いに行きました。ビックスパイダーについてや自分を
慕ってくれた仲間達、そして自分を好いてくれた少女、“みい”さんについても」
「それって」「もしかして」
「個法先輩に会う前か
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