暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick28_だから殺す
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・・終わらせにきたぞ」

赤髪の男、本物の黒妻が睨む。

「てめぇはこの前の! よくも仲間を!!」

黒妻を見るなり殴りかかってきた男たち。

だが黒妻は難なく拳を避けて腹をひざ蹴りする。
他の数人も同じようにあっさりと倒れ伏した。

「・・・たしかにあんたは強ぇ」

偽の黒妻にして現ビックスパイダーのボス、蛇谷は部下を倒した男へと言い放つ。

「だがな!! そんなのは能力者と一緒だ!!!」

蛇谷の叫びと同時に残りの部下たちが一斉に銃を取り出した。

「数と武器にはかないっこねぇんだ!!!」

複数の銃口が黒妻に向いた。

「待ちなさい!」

不意にアジトの入り口から女の声が聞こえた。

全員がそちらを見ると

「美偉・・・」

黒妻がその女の名前を呼んだ。

固法はビックスパイダーに入っていた当時の赤い皮ジャンを着ていた。
そして右腕には風紀委員の腕章の緑が目立つ。

「かっこいいじゃねぇか」

「ふふ・・」

腕章を見ながら“今”の固法美偉を褒めた。そして固法は照れ臭そうに微笑する。

「こ、個法さん!?」

そしてビックスパイダーの中で唯一固法に面識がある蛇谷が驚いた。

「蛇谷くん、あなたずいぶん下種な男になり下がったわね。
 数に物をいわせて、その上武器?」

「う、うるせぇ! 俺たちを裏切って風紀委員になった奴に何がわかる!!
 おら! こいつらに俺たちの力を見せてやれ!!」

蛇谷の命令で、固法を含めて2人に銃口が向き直った時

 カシャン カキン カン  キン  カン

全ての銃に鉄の矢が刺さった。

白井のテレポートで鉄の矢が飛ばされ、全ての銃が使い物にならなくなった。

「今度は直接体内にお見舞いしましょうか?」

自身もテレポートで現れ、同じ鉄の矢を持って相手に脅しをかける。

「くっ! だ、だが俺たちにはアレが「あれって」  え?」


  ュドオオオオォォォン!!!!


「うぉおおおお!?」

超電磁砲(レールガン)がキャパシティダウンの車を、アジトの壁ごと破壊した。

「あれって、これのこと? まさか同じ罠に二度引っかかるなんて思ってないわよね?」

「な!? ででも、一台だけだと思うな!
 このアジトには予備にもう一台「これのことですか?」 え?」

蛇谷の虚勢の叫びが再び遮られる。

声はアジトの片隅。能力者狩りのために持ち歩けるように一台は車に積んでいた。

そして臆病な蛇谷はもう一台のキャパシティダウンを所持、自衛のために
アジトの中に備えていた。奥の手として持っていたのだ。

その重要な場所から知らぬ声。その自慢の装置は一人の人物の足元に分解されて
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