暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick28_だから殺す
[2/9]

しおりを登録しました
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
妻は決めた。

自分がいない間に変わった、自分の作った組織。それを自分の手で潰すことを。



固法は迷っていた。死んでいたと思っていた黒妻が生きていた。

自分は風紀委員、ビックスパイダーを捕まえる立場の人間。
もちろん、人助けのためとはいえ暴力をふるっている黒妻も。

月日がたっても、立場が変わっても変わらない想いがある。
黒妻への想いは固法の中では変わらずにいた。





当時の固法を知る、固法の寮の同室の人
そして当事者である固法と黒妻に聞いた内容

御坂はここ数日でわかったことを白井、信乃に話した。
静まり返った風紀委員支部の部屋。3人の他にはだれもいない。

「だから2人には協力して欲しいの」

神妙な顔で御坂は2人に本題を切りだした。

「協力と言いましてもお姉様、明日は・・・」

「はい。ストレンジが一斉摘発をすると連絡がありました。
 一体何をするつもりですか?」

昨日、全ての風紀委員に連絡があった。

  警備員(アンチスキル)本部はスキルアウトの能力者狩りに対抗し、
  第10学区、通称ストレンジの一斉摘発を行う。

明日になれば全て解決する。自分たちが事件に関わらなくても。
そういう意味で信乃は何をするのかと聞いた。

「もちろん固法先輩を助けに行くのよ。一斉摘発のことは固法先輩も知っている。
 今日話した時も気にしていたわ。だから」

「明日、固法先輩は動くと言うことですか。
 でも質問があります。何に協力するんですか?

 固法先輩がやることに? それとも固法先輩を止めることに?
 はたまた固法先輩がビックスパイダーに手を出す前に私達だけで潰すことに
 協力するんですか?」

「大丈夫。固法先輩は迷っていたけど、絶対に間違わない。
 私が手伝ってほしいのは、固法先輩がこの事件を解決する事よ!」

「信じてますのね、お姉様は固法先輩のことを」

「うん!!」

御坂の力強い頷きに信乃と白井は呆れたような笑みを浮かべた。

「わかりました。その依頼、西折信乃が請け負いましょう」

「わたくしも微力ながらお手伝いさせていただきますわ」

2人の返事を聞いて御坂はガッツポーズを取った。

「決戦は明日! 装備を万全にしていかなくっちゃ!」

「装備といっても、御坂さんはコイン、白井さんは鉄矢の数を確認するぐらい
 じゃないですか。おおげさですよ」

「信乃にーちゃんはA・T(エア・トレック)をちゃんと持ってきてよ」

「信乃にーちゃん言うな。

 それにあれはダメです。使いすぎると足に負担がかかると言うことで
 あと1カ月は許可はでませんよ」

本当は力が強すぎるため、特定の相手の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ