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鋼殻のレギオス 三人目の赤ん坊になりま……ゑ?
初めての都市
初めての友達
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ながら、驚愕するのは中々シュールな光景だった。
「コツを覚えれば一気にバババ! って出来るんだがな、ナルもできると思うぞ?」
「……本当に同年代なのか、お前は」
「武者修行するにはこのぐらい実力なきゃな」
 シキはナルキと一番打ち解けあえた。同じ武芸者であったのもそうだが、きっぱりとした性格は、カナリスを思い出して親近感が湧いた。
 まぁ、常識だったのが一番の決め手だった。
「ちょっと味付けが濃いけどね」
 アイナがダメ出しするが、本当にちょっとだけなので苦笑しながら言う。
「うーん、俺はこのくらいがいいんだけどなぁ」
 五回目のおかわりをしながら、シキは頭を掻く。
 好きなだけ食べていいと言われたので、シキはホンの少しだけ食べていた。アイナの頬が引きつっているが、これでもシキは我慢している。
「シキ、今日の予定は?」
「十三時から訓練だけど、一時間くらいは個人訓練に当てるから十一時くらいにここを出るよ」
「いいなぁ、シッキーは学校行かなくて」
 ミィフィがそう言う。
 軽い気持ちで言ったのだろうが、メイガスの顔は曇る。対照的にシキは朗らかに笑いながら言った。
「まぁ、学校なんて行ったことないからなぁ」
 シキとレイフォンは学校に行ったことがない。
 そんな暇と金があったなら、孤児院に使っているからだ。行ったほうがいいことは、シキもレイフォンも分かっているがそんなことするなら武芸や家事の手伝いもするし、大会に出て賞金を受け取った方がいい。
 それに、シキに限って言えば学校に行くとクラリーベルが特別入学する可能性や天剣たちが悪ふざけで来る可能性もあるのだが、そこまでは考えが回らない。
 メイシェンは一瞬、あっ、という風に口を開けると泣きそうになる。
 昨日の時点でシキが孤児だということは、彼女たちには説明されている。
 シキは慌ててフォローに入る。
「別に気にしてないからな? それを不幸だと思ったことは……まぁ、あるけどさ」
 ズキリと食糧危機のことを思い出す。
 まだ空気が重かったのでシキは手を叩いた。
 戦声の応用で、音に剄を混ぜたのが効いたのか、全員がびっくりして先程までの空気を忘れた。


「じゃあ、シッキー、放課後にね!」
「……いってきます」
「行ってくる。あっ、シッキー帰ってきたら稽古をつけてくれ」
 そう言う三人を見送り、シキはリビングでお茶を飲んでいた。
 家事はアイナが全てやってしまうので、シキが出来ることは少ない。ならば、ソファの上で大人しくしているしかない。
「あー、平和だな。戦闘狂も来ない、うるさい姉も来ない、弟子も強襲して来ない、師匠たちが襲って来ない……うばぁー」
 ポヤポヤと、シキはお茶を口に含み蕩けていた。
 その様子は、一部の方々は抱きつくほど可愛らしか
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