episode4三槍
[8]前話
『あしゅら男爵』BDN幹部であり、ジュドーの側近。今居る構成員の中で一番の発言力があり、その気になれば何百と言う怪人を指揮する指揮官にもなる。
「なぜだ!! 何故なんだ!!」
男と女の叫び声が一秒の誤差も無くその空間に反響する。 その空間の名は『忘却の間』全てに忘れ去られた『物』が来る場所である。何故、そんな物が来るかと言うとその中にBDN究極の目的には欠かせない『物』が一つ見つかったからである。その一つとは『グリゴールの槍』どの神話にも乗らない槍、いや『乗せてはならない』禁断の『神具』なのだ、『神具』とは地球が始まると共に3つ誕生し、そして終わると共に消滅する。『神具』とは『地球』の一部なのだ。
「まだか!! まだ見つからんのか! イギラスの槍は!! ベリゴールの槍は!!」
「グブブブ」
あしゅら男爵の質問に奇怪な叫び声にも唸り声を出している者の名は『ウィンゲル』のっぺりとした覆面に全身黒いスーツ。BDNの戦闘員である。ジュドーによって生み出され、知能は人並み。身体能力は生身の人間の三倍以上。情報漏洩を防ぐために言葉を発せないようにしてある。
「チィ!! なぜ見つからん!! このままではあの方はお怒りになられるだろう。それだけは避けねば!!」
あしゅら男爵は更にウィンゲル達に隈無く捜すよう命令する、ウィンゲル達もあしゅら男爵の切羽詰まった姿で何か悟ったのか先程より捜すペースが速い。そして……
「グゲ!!」
1人のウィンゲルが声を上げる。
「どうした!? 何か見つけたのか!!」
何か見つけたらしいウィンゲルのそばに行くと、ウィンゲルの手には1つの紙が握られている。それ『イギラスの槍』の在処を記した紙。
「でかしたぞ!! これでジュドー様もお喜びになる」
BDN究極の目的は『繁栄』であるが、もう1つあしゅら男爵にしか知らない目的がある。だがそれは、まだこれから明らかになるだろう
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