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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第112話】
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で。
中に入るや、色とりどりの女性用水着が店内で待ち構えるかの様にディスプレイされていた――手招きしてるかのような女性用マネキンも派手な水着を着用していた。
店内を見ると流石に女性しか居なく(店員も含めて)、その視線が俺と一夏に集中した――。
多少俺は居心地の悪さを感じるがそれを我慢していると、シャルが――。
「じゃあ僕、選んでくるね?」
「あ、あぁ」
「シャル、俺も選んでやろうか?」
――と言ったのは一夏だ、人のを選ぶのが好きなのか、こいつ?
そう思っていると、シャルがにっこり笑顔で――。
「一夏はいいよ、僕は『ヒルト』に選んで欲しいから」
――と、バッサリ切り捨てるシャル――そのまま奥へと消えていった。
そんなバッサリ切り捨てられた一夏は――。
「なんだ?俺、何かシャルの気に触るような事したか?」
「……まあ『人の恋路を邪魔するやつは、馬に蹴られて死んじまえ』って事だろうな、シャルにとっては」
そう俺が言うと、一夏は腕組みしながら頷き――。
「ああそうだな、そんな奴は死んでしまえばいい」
――と、どの口が言うのか、お前の事だよと総ツッコミを受けるであろう言葉を言った。
「……気づかないってのが幸せなのか、ただのバカなのかはわからないが凄く滑稽に見えるな」
「ん?なんだって?」
……隣で普通に喋ってるのにこの突発性難聴はどうにかならないのか?
そんな一夏を呆れて見つつも、何気なく女子の水着を見ていく――。
色とりどりのビキニタイプばかりがメインのコーナーなのか、はたまたビキニオンリーなのかはわからないがずらりと並んでいた。
――男子のも似た感じだが、内容によっては規模が小さい所もあるのに女の子の水着は種類も色もあり得ないぐらい存在している。
――まあこれもおしゃれの為だと言うことだろうな。
そんな風に水着を見ていると、突然声をかけられた――。
「そこのあなた方」
そんな女性の声――明らかに年上の女の人の声が聞こえてきた。
「ん?」
「……遂に来たか…」
一夏は辺りをキョロキョロと見渡すが、明らかに俺と一夏に言っているのは俺にはわかっていた――。
「男のあなた方に言ってるのよ。あなたはそこの水着を、もう一人のあなたはそっちの水着、片付けておいて」
そんな感じに指示を出す女性は、明らかに一般人の女性であり、自らが見た後であろうぐちゃぐちゃにした水着が棚から散乱しているように見えた。
――昔ならあり得ないが、今だとこれが普通の光景だ――自分で見たのを片付けず、場に居る男の人に片付けさせる
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