−冬休み−
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は単身赴任しているため不在だ。
「久しぶりね遊矢くん、元気だった?」
早乙女ママ。
優しい母であり、レイの目標である。
しかし、かなりの危険思想である。
例えば。
『女の子はみんな恋する乙女』
『恋する乙女は何をやっても大丈夫。』
『恋する乙女には不可能はない。』
などだ。
これを俺は
『恋する乙女教』
と呼んでいる…
「まあ、数週間お邪魔しますよ。」
「もちろんよ。それより、お昼ご飯にしましょう?」
俺が来るのに合わせたように、ちょうど昼ご飯だった。
「遊矢くん、学校で彼女とか出来た?」
「いや、そういうのはまったく…」
昼ご飯を食べながらの会話である。
「え、あの胸だけ女は?」
「明日香は只の友達だ。」
俺の一言に二人がアイコンタクトをする。
…なんなんだ…?
それから他愛もない会話を続けるなか、ふと、レイがこんなことを言った。
「遊矢様。私、来年にデュエルアカデミアに入ろうと思ってるの!」
「様は止めろ…だいたい、お前はまだ小学五年生じゃないか。」
「飛び級するもん!」
デュエルアカデミアには飛び級の制度がある。
あるにはあるが、とても狭き門だ。
「フッフッフッ…合格できたら、出来ることならなんでもお前の言うこと聞いてやるよ。」
俺の一言にレイは顔を輝かせる。
「ホントに!!」
「ああ。約束だ。」
「しゃあ指切り!約束しよう!」
レイと指切りをする。
こんな他愛もない冗談が、まさかあんなことになるなんて…
その時の俺は、知るよしもなかった…
いや、マジで知らないんだけど。
和気あいあいとした昼食が終わると、レイがデュエルを申し込んできた。
「あの胸だけ女に負けてから、また特訓したの!」
「明日香だって…」
いい加減名前を言えよ。
家のちょっとした庭で二人でデュエルディスクを構える。
「久しぶりに遊矢様に勝ってみせるんだから!」
「様は止めろ。手加減はしないぜ、レイ。」
両方ともデュエルディスク、セット。
「「デュエル!!」」
俺のデュエルディスクに、『後攻』と表示される。
「楽しんで勝たせてもらうわ!私のターン!ドロー!」
レイの先行。
というか、それは俺の台詞だ。
「私はシャインエンジェルを守備表示で召喚!」
シャインエンジェル
ATK1400
DEF800
「更にカードを二枚伏せてターンエンド!」
レイの基本戦術だな。
いつもならここで恋する乙女が来るが…
「楽しんで勝たせてもらう!俺のターン、ドロー!」
シャインエンジェル…光属性のリクルートカードか…
「俺はジャスティス・ブリンガーを攻撃表示で召喚!」
ジャスティス・ブリンガー
ATK1700
DEF1000
「ジャスティス・ブリンガーで、シャイ
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