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少年は旅行をするようです
少年は真剣で恋するようです 壱
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「え?」

――パタン


すっかり回復した姉さんは何か呟いたが、俺の耳には届かず。

聞き直した時には、既に姉さんは扉に吸い込まれた後だった。・・・でも、一瞬だけ見えたあの顔。

確かに笑っていた。楽しげに、獰猛に、子供の様に。


「(何も起こらないと良いけど………。)」


しかし俺の思いを、神様とやらは聞いてくれなかったようで。それは、翌日起こったのだった。



「決闘しようじゃないか、ノワール!!」


朝一、"変態の橋"で妹・・・いや、弟をおぶったノワールさんを見つけると、

姉さんはそのまま突撃して行くのだった。

Side out

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