少年は真剣で恋するようです 壱
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だ鉄扇を持ったボクと、槍を持ったねーさん。
と言っても、これを鉄扇と言っていいかは微妙だけれど。
「それでは無制限一本勝負―――はじめ!」
「ハァァッ!!」
「気合入ってるわねぇ〜、っと!」
百代の正拳を槍をしならせ受けるねーさん。と、こっちも放たれた拳を鉄扇で受ける。
「プッレーミアムな私相手に、よそ見してる暇があるのかしら!?」
ドッ ガッ バシッ
「あるよぉ〜。たぁ〜。」
ゴゥゥッ!!
「ぅわわわわ!?」
生意気な事を言いやがるので、とりあえず吹っ飛ばしてやる。
ん〜、この子"これ"開く必要も無いから退屈だなぁ〜。
「ハハハハハ!手加減しているとは言え、私とまともに戦えるとはな!やるじゃないか転校生―――
いや、ノワール!!」
バシ! ビシ! ドガガガガッ ギギギギギギギギギン!!
「そっちこそ。と言うか、レプリカとは言え私の槍を生身で受けるとか、なんなの!」
ちらっと空を見上げると、百代とねーさんが派手な衝撃波を散らしながら戦っていた。
・・・あれで手加減してるとか、百代さんマジで人類なんですか〜?
「や、やるじゃない転校生!じゃあこっちも、プレミアムに本気で行くわよ!!」
「あはは〜。こっちも、って〜。ボクは全然本気じゃないよ〜?
あんまり舐めた口聞いてるとぶち殺すよぉ、れっとーしゅめ〜。」
いきなり口が悪くなったボクに、体を竦ませる武蔵さん。
あ〜、敵の前で完全に止まるなんて〜。もういいや。
ジャキッ!
「"翼族流 扇術『旋風』ぅ〜。」
ビュォオオオオオオッ!!
「え、ちょっ!?キャアアアアアアアーーーーーーー」(ドップラー効果
「た〜まやぁ〜。」
広げた扇・・・と言うか、半円状に広がった十数本の剣によって風を起こし、武蔵さんを上へ
吹き飛ばす。あ〜、飛ばし過ぎたかなぁ〜?
「『春風』ぇ〜。」
フォォオオーー
「ーーーーーァァァァァアアアアアアアア!!あぐふっ。」
「ん、気絶しとるの。武蔵小杉、ダウン!!あっちは………ま〜だやっとるのう。」
「ウチの姉がすいません〜。」
上を見ると、さっきよりも高い位置で高速戦を繰り広げている二人。
ん〜、だんだん本気になってるから、危ないなぁ〜。
贔屓目に見ても、ねーさんの方が圧倒的に強い・・・。
「ねーさ〜〜ん、そろそろ〜。」
「もう?仕方ないわねぇ。シッ!」
百代を弾き飛ばし、二人は地上へ下りて来る。
同時に、巻き込まれたくない生徒達が二人の後ろからはけて行く。
「一撃だけ、あなたの本気に付き合ってあげるわ。来なさい。」
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