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少年は旅行をするようです
少年は真剣で恋するようです 壱
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ール・有亜(ありあ)・織原くんだ。」

「よろしく、お願いするわ。」

「「「「ヒョォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」」」」


朝。クラスの方で自己紹介すると、男共が騒いだ。うるさいわねぇ・・・

シュウ以外に興味は無いと言うのに。


「せんせー!転入生を"歓迎"してやりたいんだが!!」

「え゛!?えーっと、あー、川神、が………?」

「無論だ。」


喧騒を破り、一人の女の子・・・というには少しばかり大人びた、黒髪美人さんが剣呑な雰囲気を

纏って、大声を出す。すると騒いでいた男共と、新たに女の子達は別の事に目を輝かせる。


バンッ!
「1対1で勝負だ、転校生!!」

「あら、この学校も戦っていいのね。なら遠慮なく……。」

「ちょ、ちょちょ、待て待て織原!いきなり始めるのはダメだ!良いか、川神学園には――――」


曰く、ここ川神学園には『決闘』という、"力"で物事を解決する事が出来るらしいわ。

と言っても暴力だけじゃなく、ポーカーとか将棋とか・・・勝敗が決まれば、なんでもいいらしいわ。

でも、戦闘だけは許可が欲しいとの事。


「えーと、ワッペン、ワッペン……あ、これね。はい。」(ペタン

「ククク………いいなぁ、転校生。気持ちのいい戦いは久しぶりだ。」


「うおおおおおおおおお!受理したぞぉおおおおおおおおおお!!」

「川神との決闘を受けるなんて………!!」

「勇者だ、勇者がいるぞォおおお!」


「と言うか、受理する筈がなかろう!馬鹿モンが!!」

「ゲッ、ジジイ!」


そこで、近衛門っぽい・・・もとい、何やら妖怪の様な気配を持ったおじいさんが教室へ入って来た。

あら、この人も結構出来るわね。


「と、言うかの。」


そのおじいさんがスッ、と上を指すと――――


ピンポンパンポーーン
『ただいまより、第一グラウンドで決闘が行われます。内容は武器有の戦闘。見学希望者は―――』


「と、言う事じゃ。二連戦は正直勘弁してほしいのう?」

「ウフフ、ご老体に無茶はさせられないわね。ごめんなさいね?また今度、"死"合いましょう。」

「くぅぅぅ……仕方あるまい!」


地団駄を踏みつつ、クラスメイトと一緒に・・・は行かないで、窓から飛び(跳び)出す黒髪・・・

カワカミさん。


「(と言うかこの場合、シュウが決闘するっぽいわよね。)」


ふと思い、私も窓から飛び出すのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――
Side 愁磨


「と言う訳で、転校生の愁磨・ジオン・織原君だ。皆仲良くしたまえ。」


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