DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第四話
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のに……」
「DTLはアクセス条件が厳しいんだ。俺も詳しいことはよくわからないが、『適合者』とよばれる存在がいるらしい。俺達はその条件を満たしていて、だからDTLのテストプレイヤーに選ばれたんだそうだ。残念ながらどのような条件なのかはわからないがな……」
清文が良太郎に抱いた感情は、感心の一言に尽きる。どうすればここまでたくさんのことを記憶できるのだろうか。
「さて、俺はこっちだ。お前は向こうの五番のDTLを使え」
「おう。ありがとな」
清文は《5》と書かれたDTLの前に立った。
「……さて、どうしろと?」
清文が長考にはいろうとした直前。
ガシャン!という機械的な音がして、DTLのドアが開いた。しかも、上向きに。イメージとしてはどこぞの機動〇士のコックピットか何かだろうか……。
「……」
清文がその中に入ると、本当にコックピットの様な椅子があり、部屋の低い天井にはヘッドギア型の物体が設置されている。形状はナーヴギアによく似ていた。
清文は椅子に座ると、ヘッドギアの横にあった取っ手を引いた。すると天井に設置されていた機械が降下してきて、ヘッドギアは自動的に清文の頭に装着された。
バイザーに、《Link Start》という英単語が浮かび上がった。
唱えろ、ということなのだろうか。
「……リンク・スタート」
なじみ深いそのワードをつぶやくと、今まで何度も体験したフルダイブとなんら変わらぬ感覚が襲ってきて、清文を仮想世界へといざなった。
――――そして同時に、その思考を《栗原清文》から、仮想世界の剣士、《セモン》のものへと切り替えさせた。
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