DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第四話
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くと、挑戦的な口調で問うた。
「最後の一人……?とりあえず、そうなのかな?」
清文が答えると、少年はじっと数秒ほど清文を見つめると、急にニッとわらい、「合格」と言った。
「俺は四条カズヤ。よろしくな」
カズヤと名乗った少年は後ろを見ると、長髪の少年に向かって叫ぶ。
「リーリュウも自己紹介くらいしたらどうだ」
すると長髪の少年は一歩進み出て、無表情のまま言った。
「……里見良太郎という。よろしく」
カズヤと良太郎の両方と握手をすると、清文も名乗る。
「俺は栗原清文。よろしく、二人とも」
「栗原?じゃぁ、小波さんの弟って言うのはあんたのことか」
「ああ。……姉貴と面識があるのか?」
すると良太郎が失笑していった。
「なんだ、意外と頭が悪いな。俺達がここにいる時点で、ほぼそれは確定事項だろうに。俺達は小波さんに選ばれたテストプレイヤーだ。当然、お前も。それにふさわしい行動をしてもらう」
清文は少しばかし驚愕した。
今の良太郎の言葉からは、妄信的な小波への信頼がうかがい知れた。これほどまでの逸材を、彼女は揃えていたということなのか――――――。
「清文、ハクナ、カズヤ、良太郎。お前たちの準備ができ次第、実験に入る。それぞれ2〜5のDTLを使用しろ。ハクナが2、カズヤが3、良太郎が4、清文が5だ。いいな」
「「了解」」
「わかりました」
「あ、ああ……」
千場が解散、というと、それぞれが自分のDTLに向かって歩き始めた。
*
「良太郎」
「なんだ。何か質問でも?」
「ああ。――――実験って……ダイブテストをするってことか?」
すると良太郎はまた失笑し、
「当たり前だ。ここでそれ以外の何をする」
と言った。
「いや……。急だな、と思って」
「いつもこんな感じだ。お前もそのうち慣れる。……と、言っても、しばらくは戻れないと思うけどな」
「……?それは一体……」
すると良太郎は今までより真剣な顔をしていった。科学者の顔だ、と清文は感じた。秋也やキリト、そして茅場晶彦に漂っていたのと同じ気配がする。
「DTLは人の夢にアクセスする。システムが形作った夢を、強制的にみさせる、と言えば分りやすいか。過去の科学者たちが、夢の中の体感時間と現実世界の時間は異なっているという法則を発見した。これを応用することで、DTLは現実界の何倍もの時間をプレイヤーたちに見せることができるんだ」
「なるほど、ね……。そう言えば気になったんだけど、何でテストプレイヤーが必要なんだ?あいつらだけでも問題なさそうな
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