完全武装
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する方へ向かう
部屋に近付くと声が鮮明に聞こえてきた
「ガハハ!ちょろいもんだぜ」
「頭にかかれば村の一つや二つ目じゃあないぜ!」
「今回の村はハズレだったな、ガキと年寄りしかいねぇ」
「ゴミみたいに這いつくばって逃げようとしてるんだ!笑えたぜ」
「ジジィババァは子供は助けてくれしか言わねぇんたよ!ボケてんだよなぁ」
「「「アハハハハハ!」」」
下品な笑い声が響く
自分にも良く分からない感情が込み上げる
別に腹が立つわけではない
弱肉強食がこの世の摂理なのだから
ガキと年寄り殺して喜んでる…
つまらねぇ…つまらねぇゴミ共だ
この扉一つ隔てた人間に対して
情け容赦は要らない
徹底的にぶっ潰す
ジャカ…カチカチカチ
銃を構えるとセレクターをフルオートへ
そして躊躇なく引き金を引いた
ババババババババババババ!!
甲高い音が鳴り薬莢が吐き出される
木製の扉は5・56mm弾に耐えられるはずもなく
穴だらけになりバタンと倒れる
扉を貫通した弾頭は岩の壁に当たり火花を飛ばす
床の粗末な食器や食べ物は弾けとび
何人かは跳弾で負傷して叫ぶ
阿鼻叫喚
暫くすると音が止み不気味な静寂が部屋を支配した
部屋の松明の明かりが廊下に漏れている
ホコリが舞い入り口付近が見えない…
カツ コツ カツ コツ
足音が聞こえる
ホコリ越しに何かが見えた
人間…なのか?
賊達は入り口を見つめる
そしてホコリが晴れて黒い影が姿を現した…
見た事のない身なりの男が立っている
中の男達は何が起きたのか理解出来ず固まってしまっている
ガチャン…ジャッキン!
「死ぬ準備は出来たか?ゴミ共?」
薄ら笑いをしながらたずねる
これから一方的な虐殺が始まろうとしていた
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