暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
龍だって偶には派手に暴れたいんです。その6
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ぁなるようにしかならんか。



「でもやっぱり気になるものは気になる訳ですよ、プレシアさん」
「ふぅん・・・多元宇宙論はミッドでも研究が進んでる話だけどそのイチダイコウっていうのはあまり聞かないわね」

お昼御飯の際にプレシア女史に聞いてみた。フェイトとアルフは話についていけなそうだということを早々に察し、目の前の食事に集中している。あ、こら俺のプレートにブロッコリーを乗せるんじゃない!ブッコロリーするぞ!

「まぁアレね。恐らくその因果は同じ結末を引き寄せないんじゃないかしら」
「根拠は?」
「前提となる情報が少ないから推測混じるけど・・・」

そう言いながらプレシアさんはポケットからメモ帳とペンを取り出した。
大きな丸を書き、その中に無数の丸を書いて中心に「ヽ(*゚д゚)ノ<インガー」と書き、無数の丸を線で繋ぎあわせる。横に「世界A」と書き加えられる。

「これが今の情報を基に考えた簡単なミッド世界とパラレルワールド。宇宙の法則みたいなものを魔法という『因果』ってやつが纏めた円の中に地球やらミッドやらあるかもしれないアルハザードやらが入ってて、それぞれ連なってる。で・・・この『因果』の括りによってパラレルワールドにも分類みたいなものが生まれるんじゃないの?一大劫とやらの存在の有無も、その世界の括りがどんな因果を持ってるかで決まるし、アンタのドラゴンの破壊が起きるかどうかもその括りが抱える因果に大きく左右される。今のドラゴンはその括りの外に出てきちゃってるんじゃない?」

横に似たような図を書く。世界Aと違って円の中の世界がすべて隣り合い、くっついてる。中心を漢字で「因果。」と書き換えた世界Bだ。こう見ると分かりやすい。

世界Aはパラレルワールドが全てばらばらの道を辿っており、小説なんかで見る「きわめて近く、限りなく遠い」ではなく完全に遠い世界しかない。例えば「もしも地球で魔法が確立されたら」みたいな世界にはたどり着けない、というか地球の存在する世界が一つしかない。これそのものが法則であり、リリなの世界を括る因果のラインだ。
対する世界Bこそが「きわめて近く、限りなく遠い」の連なった世界の括り。存在するもの、起きる分岐やイベントが根本的に近いものばかりが寄り添い、その中に突然「魔法少女なの☆」みたいな世界がポツンと存在することはない。

・・・っつーことはあのオタク司書の野郎因果のラインを笑いながら踏み越えられんのかよ!!何が「全知全能の神ではない」だ十分に神レベルだよっ!!

「つまり、一大劫と因果の引継ぎが起きるのはその括りの中だけの話ってわけか」
「絶対にじゃないけど。ついでに言えばこれだけ大きな存在が自分の宇宙に出てきたとなると、因果の方も調合を取るために今までの因果を変質させるかもしれない
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