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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第49話:もっと探せよ!
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さんの王としての資質を否定されると、大変腹が立つそうです……
でも“他者への迷惑を顧みない自由人へと舞い戻る”訳だから、しょうがない気がするんだけど……それを言ったら怒られそうだから言わない。

そう言えば、トルネコさんが超小声で『王様とは……これは意地でも取り入らなければ!』って闘志を剥き出しにしてたけど『王様って言っても、この時代にグランバニアがある訳じゃないし、権力も財力も持ち合わせていないよ。僕に媚を売っても無駄な努力だよ』って、言い捨てられてました。
リュカさん耳が良すぎます!

シンSIDE END



(コーミズ西の洞窟)
クリフトSIDE

まぁ色々驚く事はありましたが、今は兎も角キングレオ城に潜入する事を成功させねばなりません!
その為に、ウルフさんの記憶を頼りにこんな洞窟へ入ってきたのですから……
魔法の鍵とやらを入手する為に、この散らかった研究所とやらに訪れたのですから!

「何で“研究室”とか呼ばれているところは、こうも散らかった場所が多いんだ!?」
結構きれい好きのリュカさんが、散らかった室内を眺め吐き捨てる。
そう言えばアリーナ様のお部屋も、鉄アレイとかで散らかってましたねぇ……

「元々は知らないけど、この状態にしたのはオーリンですよ……ハバリアで会った筋肉野郎が、鍵を探す為に散らかしたんですよ」
私はお会いした事無いのですが、ウルフさんが語るオーリンさんは、とてもアレな人物に感じます。

「これだけ探して見つからなかったんだから、本当は無いんじゃないかなぁ……」
「アイツはアホだから、探し切れてない場所が多数あると思います。それをリュカさんのレミラーマで総浚いして下さい! つーか、散らかった部屋に長時間居るのがイヤだったら、さっさと魔法使って帰りましょうよ!」

ウルフさんの言に一理あると思います。
リュカさんは文句ばかりで、行動を起こしてくれない事が多々あります……
王様じゃない時も、率先して我々の役に立ってほしいです。

「へいへい……レミラーマ!」
渋々で面倒臭そうに魔法を唱えるリュカさん。
翳した右手から光が四方へ飛び散り、ある一点に再度集まり瞬いた。

「………」
「………」
誰も何も言えない……

「あそこが……光ってる……ぞ」
暫くしてリュカさんが口を開く。
リュカさんの呪文により光を発する場所を指さして……

そこには1個の宝箱が……
色々な物で散らかった部屋の片隅に、ポツンと置かれた1個の宝箱が輝いている。
本当にコレか?

ウルフさんがゆっくりと宝箱に近付き、蓋を開けて中を確認する……
そして俯きながら中身を取り出し、私達にも見える様に掲げると……
「あ、あの男食(だんしょく)馬鹿……もっとちゃんと探せよ
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