魔法先生ネギま!
0336話
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き付けようとした勢いのままに予想外の力が加わってその場で転ぶ、だ。
「残念」
転んだ神楽坂の背後へと回り込み、その首筋へと手刀を叩き付ける……寸前で止める。
「神楽坂明日菜、敗退。邪魔にならない場所に移動しろ」
「はーい……」
エヴァの言葉を聞いてトボトボと近衛の方へと歩いて行く神楽坂。その様子を見ながら、鮮血の鞭で古菲へと攻撃を続けているあやかと魔法の撃ち合いをしているネギと千鶴。どちらも一見互角か攻めているこちらが有利なように見えるが、実際は不利な状況だ。あやかは攻撃をやめれば一撃で倒される可能性が高いと分かりきっているので攻撃を続けているだけだし、千鶴は魔法の習熟度という点では遠くネギには及ばない。だが、それでも時間を稼いでいるという点では助かっているのだろう。
そんな様子を一瞬で確認しつつも、要注意人物の桜咲の姿がを探すが見つからない。……いや、上か!
咄嗟に視線を上へと向けると、そこには純白の翼を使って飛んでいる桜咲の姿があった。そしてやがて翼を畳んで一直線に急降下を……狙いはあやかかっ!
「ちぃっ!」
瞬動を利用し、宙に浮いたところで虚空瞬動を発動、発動、発動。
「っ!?」
空を跳びはねて近付いてくる俺に気が付いたのだろう。慌てて翼を広げて空中で姿勢を整え、こちらを迎え撃つ準備をする桜咲。
「そうそう好きにはさせませんっ!」
真横に一閃された大太刀――当然峰打ちだ――を再度虚空瞬動を使う事により回避し、右手を突き出す。
『アリアンロッド 目醒め現れよ燃え出づる火蜥蜴、火を以ってして敵を覆わん……紫炎の捕らえ手!』
魔法が完成すると同時に前方に炎の円柱が完成し、地上から伸びたそれは空を飛んでいる桜咲をも炎柱の中へと捕縛する。
「せっちゃん!」
「安心しろ。あれは捕縛魔法で攻撃力は一切無い」
下の方でそんな風な会話が聞こえて来るが俺は更に虚空瞬動を使い円柱の真上まで移動する。そう、この魔法は確かに捕縛魔法だが、内部から破壊するというのはある程度以上の使い手にとってはそれ程難しくはないのだ。現に。
「神鳴流奥義、百烈桜華斬!」
その声が聞こえると同時に円柱は破壊され無傷の桜咲の姿が現れる。
「アクセルさ……ん?」
続いて攻撃を使用とした桜咲だったが、既に俺の姿は目の前に無い。
虚空瞬動を使い、桜咲の真上から攻撃をする。
「しまっ!」
風切り音か何かでこちらに気が付くが、既に遅い。桜咲の横を通り抜け様に右足をひっつかみ、そのまま強引に落下していく。……そう、あやかの攻撃を冷静に捌いている古菲のすぐ側へと。
一瞬こちらを見たあやかは、最後の仕上げとばかりに9条の鞭を魔力で操りながら古菲の注意がこちら
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