第41話『夏祭りと花火大会…中編』
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〜ツバサ〜
すずかと一緒に型抜き屋に来て
今回やる型を選んでいたら変な人に絡まれた
とりあえずめんどくさいので適当に流していたら
いつの間にか勝負を挑まれていて
それに軽く了承の返事を返してしまっていた
ルールとかはこっちが決めていいと言われたので
ボクは紙に色々と書いて型抜き屋のおじさんに渡した
そのルールとは
・15分間の制限時間制
・今回やるのは初級-中級-上級の3種を3個2個1個と合計6つ
・制限時間内に多くできた方の勝ち
・失敗した物はその度合いで変わる
(少し欠けたとかなら-15秒でそれが複数あると失敗作として破棄される)
・審判は型抜き屋のおじさん
大体こんな感じだ
そしておじさんからまつりさんにルールが伝わり
まつりさんはそれで大丈夫だとオッケーを出していた
そしてボクとまつりさんが並んで作業机の前に立ち……
「それじゃー制限時間は15分……始め!!」
審判でもある型抜き屋のおじさんが開始の合図を出した
するとボクの隣でまつりさんは凄い速さで型抜きをし始めて
1分も経たない内に1つ目の型を抜き終わり
次のを受け取るとまた凄い速さでやり始めた
その間に審判が抜き終わった型を確認して欠けていたりしていないかを確認していた
そして次の型も1分程度で抜き終わって
まつりさんは3つ目に突入していた
ボクがそれ眺めていたら
「ツバサちゃん早くやらないと!!」
「何してるのよツバサ!!」
「ツバサちゃんもう始まってるよ!?」
「ツバサー早くしないと負けちゃうよー」
「ツバサ頑張って」
周りで見ている人達に交じって
なのは達がボクを応援していたので
ボクはみんなに手を振ってみたんだけど……
「ちっがーう!! ツバサ早く型抜きしなきゃー!!」
「手を振ってないで早くやりなさい!!」
「ツバサちゃんそんな事してる暇ないよ!?」
「ツバサちゃん早くやるの!!」
「ツバサ早くやらなきゃ負けちゃうよ?」
誰も振り返してはくれず
みんな揃って早くやり始めろと言われてしまった……
そしてそんな事をやっている内にまつりさんは3つ目の型を抜き終わって
難易度が中級の型に取りかかり始める前に
「のんびりしているみたいだけどアタシは手加減しないよ」
ボクに話しかけてきた
「大丈夫……」
それにボクは大丈夫だと答えると
「へぇ〜じゃーそこから追いつけるものなら追いついてごらんよ」
まつりさんはそう言って自分の作業に戻って凄い早さでまたやり始めた
そして開始から5分程経過した辺りで
ボクは針を手に持って1つ目の型を抜き始めた……
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