第二十話 復活 後編
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と同時に全身を内と外から凍らせる殺人技。
考えついたはいいものの、使える相手が全くいなかった禁じ手だ。
ついでに私も空に上がる。
これ以上一人でアリシアの相手をするのが辛かったし、何やら嫌な気配も感じたからだ。
それに、なのはにお礼が言いたかったからね。
side ALL
「さあ、第二ラウンドといこうか」
遼がそう告げると、皆が戦う態勢に入る。
「なのはとクロノとバカはアリシアを頼む、正直なところ、あれは我では倒せん」
「うん!」「わかった」「おい! バカって誰のことだ!」
若干一名不満はあったが、それでも三人はアリシアに向き直る。
「ユーノとアルフは我のサポートを頼む」(クリムは引き続き治療お願い)
「あいよ!」「はい!」(全力でやります!)
しかし、アルフは疑問に思う。
『けど、レイのスキルは厄介だよ、バインドも触れた瞬間に消されちまうから役に立たないし』
『なに、アルフは隙を見て直接殴りつけてくれれば良い、ユーノは……、恥ずかしながら我の回復を手伝ってくれ、なのはにはああ言ったが、どうも骨が幾つか折れておるようじゃ』
『ちょっと! それを先に言ってください!』
ユーノは急いで遼に回復魔法をかける。
「は、俺がわざわざ全快するまで待ってると思うか!」
レイは遼に向けてエアを構える。
「させないよ!」
アルフがエアの柄を蹴飛ばす。
その結果、不完全に貯められた攻撃があらぬ方向へ放たれる。
「アルフ、お前も俺の邪魔をするのか?」
「……正直、あいつのことは嫌いだったさ、だけど、あんたはフェイトを傷つけた! これだけでぶちのめすには十分だよ!」
自分が殺されかけたことも忘れ、フェイトの為に戦うことを決めたアルフ。
そんなアルフをゴミのような目で見つめるレイ。
「仕方ない、じゃあアルフも消すことにするよ」
レイはエアを唸らせる。
刀身が高速で回転し、空気を歪め、必殺の一撃を放つ準備に入る。
その異様な光景に、アルフは目を奪われる。
「そう言えば、アルフたちには俺の本気をまだ見せてなかったかな、……じゃあ、目に焼き付けるといい、これが本気の天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)だ」
レイはエアを突き出す。
エアから解き放たれた高圧の風は断層を生み、全てを砕くために遼たちに襲いかかる。
「!? 二人共避けな!」
アルフは全力で射線上から退避する。
「小僧! つかまっておれ!」
「え、うぁあ!」
遼はユーノを抱え、全力で跳ぶ。
その直後、遼がいた場所に全てを砕く嵐が通りすぎる。
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