第二十話 復活 前編
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きなかった。
「あれが、レイのデバイス、『乖離剣・エア』だよ……」
アルフが伝えるその剣の姿はまさに異形だった。
柄は黄金、刀身は円柱状の三段重ね。
それは剣というよりも岩を砕くドリルに近かった。
「あれが近づくやつを皆砕いちまう、フェイトの本気の雷撃だって通らない」
この場にいる誰もが絶望した。
つまり、AAAクラスの砲撃も無効化されるということだ。
そんなものに、どうやって勝てばいいのか思いつかなかった。
そう、たった一人を除いて。
『Divine Buster』
「!?」
ピンク色の魔力砲がレイを襲うが、それを片手で打ち消す。
皆、なのはの方を振り向くと、うつむいていたなのはが話し出す。
「確かに、あなたには魔法も攻撃も通用しないし、私じゃ勝てないかもしれない、けど!」
なのははレイジングハートをレイに向ける。
「シグルドさんはまだ戦ってる! 全部知ってたはずなのに諦めてない!」
全員が気がつく。
アルフからレイのことを聞かされていたのなら、当然エアや魔力吸収のことを知っているはず。
だが、遼はそれでも作戦を決行した。
つまり、勝ち目があると考えていたからだ。
確認を取ろうとクロノが遼に連絡しようとしたその時、予想外の出来事が起こった。
『Infinity Buster』
ディバインバスターよりも数段強力な赤い魔力砲がレイを襲う。
「何!?」
レイは咄嗟にエアでそれを掻き消す。
皆がボーゼンとする中、上空からバカ高い笑い声が響く。
「わはははははははははははははははははははははははははははははは!!」
「この頭に障る声は……」
レイはいやいやそいつを見上げる。
「ちゃんと殺して、時空間に放り投げたはずだが」
「は、その程度でくたばる俺ではないわ!」
「よく言うよ、傷だらけで漂っていたところをアースラに保護されたくせに」
呆れた様子でクロノが補足する。
「………………ふぇ?」
なのはに至っては思考が停止していた。
そこにはなのはたちの怨敵こと、紅生刃が堂々と佇んでいたからだ。
「ピンチの時に駆けつけるのがヒーローってもんだ! 流石に傷がひどくて今まで動けなかったが、これからはそうはいかない! 艦内放送で全て聞かせもらった、これ以上のブレイクは俺が許さん!」
流石に原作ブレイクとはなのはたちの前で言いづらかったのか、少しぼかした言い方になる。
「いくら雑魚が集まったところで、俺の勝ちはかわらないよ」
レイには自信があった。
たとえ心臓を潰しても復活し
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