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とある六位の火竜<サラマンダー>
学舎の園
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っ……!さ、佐天。に、似合ってるよ……!!」
「せめてこれぐらい前髪があれば隠せましたのにね。」

ショックに言葉も出ない佐天に苦笑いしながら声をかける御坂と初春。ふざけて声をかけた蓮と佐天とは別の理由で言葉が出ない松野をにらみつつ、白井の言葉に佐天は反応する。

「前髪?」
「これですの。せめてこれくらい……」
「あああああああああ!!!!!こいつだ!」
「え?あなた犯人を見たんですの?」
「はい。あの時確かに鏡の中に……」

白井の見せた画像を見て大声をあげ、こいつが犯人だと断定する佐天。それを聞いて蓮が納得したようにうなづいた。

「監視カメラに鏡。なるほど見た本人だけに作用する能力か……」

これまでの話と状況から能力の詳細も把握。被害者の佐天の証言もあることだし犯人は重福で決まりだろう。と、そこで佐天が不敵に笑いだす。

「えーっと……佐天さん?」
「つか、その眉毛で不敵に笑わないでよ。面白いから。松野の笑いの発作が再発してるじゃんか。」
「神谷は黙ってて!松野もいつまでも笑わないでよ!傷つくから!……とりあえず、この眉毛の恨み、はらさでおくべきかあぁぁぁ……!!」

急に笑い出した佐天に引き気味に声をかける御坂と笑いをこらえる蓮と笑いすぎでおなかをおさえている松野。男子2人をにらんでから佐天は宣言する。

「やるよ!初春!!」
「……はい?」





現在初春の目の前にはいくつものパソコンのディスプレイ。視線はそのディスプレイの画面を、両手はキーボードの上をせわしなくいったりきたりしている。

「なんていうか……すごいねぇ……」
「初春、いつも電子機器いじってるとは思ってたけどこんなにできる子だったとは……。無駄にすごいな……」
「無駄って言わないでくださいよ。こうでもしないとここにある端末じゃ処理が追いつかないんです。それより学舎の園は177支部の管轄外ですけど大丈夫なんですか?」

感心したような御坂と蓮の言葉に反応しつつ初春は白井に視線を向けてきく。その間にも作業をする手は止まらない。

「いま上からの許可をとりましたの。」
「許可も何も3分の2は風紀委員じゃない一般人だけどね。」
「よっしゃあ!初春、どーんといってみようかぁ!!」
「はいはい。どーん。」

白井の返事に苦笑する松野を気にすることなく佐天が勢いよく言った言葉に初春が気の抜けた掛け声で答える。掛け声とともに押されたエンターキーに反応しディスプレイに監視カメラの映像が映し出される。その数2458台。

「見てろよ、前髪女ぁ……!必ず見つけ出してやるからな……!!」
「佐天、その眉毛でそんな顔しないで。笑えるから……!!」
「もうやめてよ、泣きたくなるからあ!!神谷もむこう向いて笑いこ
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