暁 〜小説投稿サイト〜
とある六位の火竜<サラマンダー>
学舎の園
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…」
『え……?佐天が襲われた……?……今、松野と一緒にいるからこれから2人でそっち向かう。常盤台だよね?はいれるように話しとおしといて。』
「わかりました。待ってますね。あ、そういえばなんで電話してきたんですか?」
『ちょっとケーキの感想とちゃんと買ったかの確認を……。あと松野の分も頼むって言おうと思って。』

蓮のケーキを楽しみにしすぎている要件にあきれながら通話を切る初春。これで頼もしい人が助けてくれる。安心したようなそんな初春を微妙な表情で見ている御坂と白井に気づき初春はきょとんとする。そこで恐る恐る御坂が尋ねた。

「神谷くん、ここに来るの……?」
「あ、はい。松野さんも一緒に来るそうですよ。」
「初春。佐天さんのこれ、お2人にも見せるつもりですの?」
「あ…………」

ここでようやく2人の言いたいことに気が付いた初春は顔を青くし、何も知らずに眠る佐天にごめんなさいと心の中で謝罪した。





「佐天!大丈夫か!?」
「ちょ、ちょっと待って松野!佐天は……!?」
「神谷さん、松野さん。佐天さんならそこで眠ってますの。とりあえず体に異常はないらしいので大丈夫ですわ。」
「2人とも、とりあえず落ち着いてこっちに座りな?」

それから少しして部屋に駆け込んできた蓮と松野を白井と御坂が落ち着かせて椅子に座らせる。初春もパソコンに向かって何やら調べものをしながら目線を向ける。その状態で2人にも状況の説明が行われた。

「そっか。とりあえずは大丈夫なんだね。」
「心配かけやがって……」

安心したように脱力した2人。蓮は佐天のそばに行き、そっと顔にかかったタオルの上からおでこをポンと叩く。そこでタオルが少しずれ、さらにタオルが乾いていたことに気づいた蓮がタオルをとってしまう。

「このタオル乾いてきちゃってんじゃん。ちょっと濡らしてから俺の能力であっためてって………!!」
「あ!神谷さん!そのタオルは取らないで……って遅かったですね……」
「神谷?どうしたの……っつ!!」

初春が止めようとするも遅い。神谷が佐天の顔を見て固まり、それを不思議に思って近づいた松野もフリーズ。

「えーっと……2人とも?」
「御坂さん。これはなんですか……?」

御坂の心配そうな声に蓮が震える声できく。その声は怒りをこらえているようで御坂は何も言えない。見ると松野の手も握り拳が作られて震えていた。誰もが何も言えないでいる中、唐突に

ピロリ〜ン♪

シャッター音が響いた。

「ってなに写真とってますの!!」
「だ、だってこ、これは……ぶふっ、ダメだ。超面白い……!!!」

音の発信源である蓮の頭を白井がはたくが蓮は笑いをこらえるのに必死でそれどころではない。松野に至っては笑わないよう
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