学舎の園
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ったの。」
「常盤台の生徒ってみんなレベル3以上なんですよね?そんな生徒たちを連続で襲撃だなんて・・・」
初春が驚いたように言う。常盤台の入学基準はレベル3以上。それも、レベル3以下という理由でどこかの国王の娘、つまり姫の入学を断り国際紛争に発展しかけた。という話もあるくらいの徹底ぶり。こんな学校に通う生徒たちを連続で襲撃してまったく手がかりがないなど、普通ではありえない。
「それで被害者の方たちは・・・」
「写真があるけど・・・酷いよ。見るなら覚悟を決めなさい。」
固法が真剣な顔で2人に告げる。そんな言葉に臆することなく2人は
「そんなもの。風紀委員〈ジャッジメント〉になったときから覚悟ならできてますの。」
「わ、私もです!!」
そう言って力強く頷いた。2人にだって風紀委員になったときから覚悟くらいできている。固法はそんな2人を見て満足そうに頷くと、手元のノートパソコンを操作してある写真を表示させる。そこに映っていたのは被害者の悲惨な姿。
「これは・・・」
「ひどい・・・」
その悲惨さに2人は愕然とする。しかし、目をそらすことはしなかった。
「でもなんでこんなことを・・・」
初春がそう呟いたとき、白井の携帯が鳴る。
「はい。お姉さま?どうかされましたか?」
『佐天さんがトイレで倒れてて・・・!!今私たちの学校に運んでる!!』
白井と隣で聞き耳をたてていた初春が顔を見合わせる。佐天は今、常盤台の制服を着ている。嫌な予感が2人の頭にうかぶ。
「・・・今からそちらに向かいますの!」
そう言うと白井は初春を掴んでテレポート。一瞬でその場から2人は姿を消す。固法はそれを見送って呟く。
「また勝手に行っちゃって・・・。ま、あの子たちなら任せて大丈夫か。」
「常盤台狩り?」
「ええ、最近学舎の園の中で多発していて……。佐天さんも常盤台の制服を着ていたために狙われたのでしょうね。」
常盤台の風紀委員室を借りて佐天をソファに寝かせた御坂に状況を説明し終えた白井が心配そうに佐天の方を見る。保険医に見てもらったところしばらく寝てれば大丈夫なようだが初春が心配そうにそばに立っている。
「犯人にめどは立ってるの?」
「まだですの。少々厄介な能力者のようでして……」
「厄介?」
「目に見えないんです。」
御坂の疑問に初春が答えたそのタイミングで唐突に初春の携帯に着信がはいる。画面には神谷蓮の文字。その文字を見た瞬間、初春は神谷に状況を説明して助けてもらうことで頭がいっぱいになってしまった。
『あ、初春?あのさ……』
「神谷さんですか?すみません先にいいですか?佐天さんが何者かに襲われちゃって……。寝てれば大丈夫ではあるらしいんですけど…
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