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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第7話 BLUE-LIGHT
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彼の魔法による干渉も佳境に差し掛かったのだろうか。
光輝く蒼色の魔力が徐々に収まっていく。
ジュエルシードも暴走が収まり、安定状態になる。
凄い……私が必死に抑えていた魔力を意図も簡単に……。
彼は私の手から両手を離すと一息を付く。
私も暴走が止まったのを確認すると胸を撫で下ろす。
緊張の糸が切れてしまい、それを最後に私は意識を手放した。
「おっと……!」
フェイトが意識を失うと、その華奢な身体を葛葉は優しく抱き止めた。
後ろから抱き締める形で支える。
それを見て、アルフが慌てて二人駆け寄ってくる。
「フェイト!?」
「喚くな、駄犬。気絶してるだけだ」
近付いてきたアルフに不機嫌そうな顔付きで言う。
アルフを一瞥すると、葛葉はフェイトの背中と膝の後ろに腕を入れ、抱き抱えた。
所謂、お姫様抱っこの体勢。
以前、なのはも同じく抱き抱えていたが、今の彼の表情はその時のものとは違う。
優しく慈しむような顔立ちをしている。
「帰るぞ」
「へ?」
「フェイトの消耗が激しい。何処か落ち着いた場所で休ませないといけないだろう?」
「そりゃそうだけど……」
「ジュエルシードも確保したんだ。もう此処に用はない」
葛葉がフェイトを抱えながら歩き出す。
その後を慌ててアルフが付いていく。
「こら、アンタ!フェイトを何処に連れてくんだい!
「お前らの隠れ家にだ。ほら、さっさと行くぞ〜」
「なんで知ってんだい!?」
返ってきた返答に混乱する。
強力な阻害結界を敷いて居場所を分からなくしているのに。
何故、この少年はそれを知っているんだ?
「この前、コイツを家まで送ってたんだよ。暗い夜道を1人で歩かせる訳にはいかんだろう?」
何かと物騒な世の中だ。
治安が良いとはいえ、油断は禁物なのだ。
一般的な価値観として好意で送ったに過ぎない。
アルフは葛葉の返答を聞き、愕然とする。
ジュエルシードを2個渡してくれた少年とはいえ、自分の主が目の前の敵か味方が分からない相手に自分達の居場所を晒してしまった事が信じられなかった。
「フェイトは悪くないからな?僕が強引に送っただけだ。誰にもお前らの拠点はバラしてないから安心しろ」
「……そうかい」
此方の心情と不安材料を察してか。
葛葉がアルフをぶっきらぼうな口調だが、安心させるように話す。
それを聞いて、アルフが安堵する。
本当かどうか分からないが。
この少年は嘘を付いてない様に思えた。
短く返事を返してきたアルフに、信用ないね〜、と苦笑いをして改めて歩き始める。
アルフも後をついていく。
そんな二人を呼び止めるように彼らの後方か
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